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サラダ味ってどんな味? 「サラダ油かけて塩味つけたもの」だった!

「サラダ味」の定義を知っていますか?

サラダ味=サラダ油+塩?(写真はイメージ)
サラダ味=サラダ油+塩?(写真はイメージ) 出典: PIXTA

目次

 「せんべいのサラダ味のサラダは野菜サラダ味ではなくサラダ油のこと」。あられやおせんべいの「もち吉」のツイッターアカウントが先日、こんなつぶやきを投稿しました。サラダ味についていくつかの菓子メーカーに聞いてみると、ほとんどの場合が「サラダ油をかけて塩味をつけたもの」とのこと。そもそもサラダ油とはどんな油なのか? 日本で最初にサラダ油を販売した会社にも取材しました。

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もち吉がツイート


 ツイッターで流行しているハッシュタグ「#世界一いらない報告をする見た人もやる」。それに乗っかって今月19日、もち吉のツイッターアカウントが、こんなつぶやきをしました。

 「せんべいのサラダ味のサラダは野菜サラダ味ではなくサラダ油のこと」「塩で味付けするために使うサラダ油なので、味自体は塩味なのです」

 この投稿に対して、「知りませんでした」「なんだろう、なぜかショック」「サラダなのになぜ塩っ気なのかと思ってた」といったコメントが寄せられています。

亀田製菓に聞きました

発売当初のサラダホープ
発売当初のサラダホープ 出典: 亀田製菓提供


 サラダ味といえばせんべいなどの米菓。「柿の種」「ハッピーターン」などで知られる亀田製菓(本社・新潟市)のサラダ味第1号は、1961年の「サラダホープ」です。

 現在サラダホープは新潟を中心に限定販売されている商品ですが、亀田製菓には「ソフトサラダ」「サラダうす焼」といったサラダ味の商品があります。

 ホームページでは、「サラダはどんな味を言うのですか?」という問いに対して、このように答えています。

 「サラダ」は「サラダ油」のことです。「サラダ油」がまだ高価だった1960年代、サラダ油をからめて塩をまぶしたせんべいが作られました。

 その頃の時代の背景として、純日本風の「塩味」とするよりは洋風の「サラダ味」とした方がおしゃれではないかということで名付けられました。

 それまでのしょうゆ味のせんべいに比べて、斬新で高級感のあるイメージで人気を呼び、以後、米菓の定番の味として親しまれています。

グリコに聞きました

プリッツのパッケージ。サラダの文字の下には「あっさり塩味」とある
プリッツのパッケージ。サラダの文字の下には「あっさり塩味」とある


 せんべい以外のお菓子はどうなのか?

 江崎グリコのプレッツェル「プリッツ」の定番フレーバー「サラダ」のパッケージを見ると、サラダの文字の下に「あっさり塩味」と書かれています。

 ホームページを見ると、Q&Aのコーナーに「プリッツ〈サラダ〉の名前の由来はなんですか?」という質問があり、こう答えています。

 お菓子業界では、サラダ油をかけて塩味をつけたものを「サラダ味」と呼んでいます。

 プリッツのサラダ味も、発売当初のお菓子業界の味のネーミングから「サラダ味」と付けました。

 ただ、菓子業界の一部では、塩のソルトから変じて「サラダ」になったという説もあります。

サラダ油って何?

揚げものからあえものまで幅広く使われているサラダ油
揚げものからあえものまで幅広く使われているサラダ油 出典: 日清オイリオグループ提供


 和洋を問わず、サラダ味といえば一般的に「サラダ油をからめた塩味」を指しているようですが、そもそもサラダ油とはどんな油なのでしょうか?

 1924年、日本で最初にサラダ油を販売した日清オイリオグループに尋ねると、こんな答えが返ってきました。

 「サラダ油は、サラダなどに生で使用できる食用油のことです。より精製の度合いを高めた良質の食用油のことをサラダ油と呼びます」

 発売当時、食用油といえば揚げ物などがメインでした。そんななかで生野菜に塩や酢を加えてドレッシングのようにかけて食べる用途を提案するために、低温で固まりやすい成分を取り除いたものがサラダ油だったそうです。

 揚げものからあえものまで幅広く使われているサラダ油。その名前の由来には、ちゃんとサラダが関係していました。

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