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ネットでは悪い話ばかりが広がるから… 電車のホッコリ体験が話題に
自らが居合わせた時のことを描いたという漫画作者に話を聞きました。
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自らが居合わせた時のことを描いたという漫画作者に話を聞きました。
「最近電車で子連れに冷たい人間が話題になるけど、基本的にはこういう優しい人が大多数だと思う」。そんな文言とともにツイッター投稿された漫画が注目を集めています。自らが居合わせた時のことを描いたという作者に話を聞きました。
最近電車で子連れに冷たい人間が話題になるけど、基本的にはこういう優しい人が大多数だと思う pic.twitter.com/nJUGLl7KFR
— 横山了一@戦国コミケ二巻発売中 (@yokoyama_bancho) 2018年6月13日
今月13日にツイッター投稿された漫画。子ども2人を連れた母親が電車を降りようとする場面から始まります。
混雑する車内で降り口が反対側のドアだったことに気づいた母親。すると、モーゼの海割りのように乗客が道をあけて、母親の落とした物も拾って渡してくれました。
「ありがとうございます」と感謝しながら降車する母親を見ながら、車内に居合わせた男性がこうつぶやきます。
「いや~ 東京ってこーいうトコすごいよなァ」
この漫画に対して、「基本的にみんな親切」「ネットで入ってくる情報より、実際はみんな優しい」といったコメントが寄せられ、リツイートは2万、いいねは5万を超えています。
描いたのは、育児漫画「息子の俺への態度が基本的にヒドイので漫画にしてみました」(リイド社)や、北海道&関西エッセイ漫画「北のダンナと西のヨメ」(飛鳥新社)などで知られる横山了一さん。
定期的に漫画をツイッター投稿しており、オタクが戦国時代にタイムスリップする漫画「戦国コミケ」(メディアファクトリー)はツイッターで人気に火がついて書籍化。現在2巻まで発売されています。
今回投稿した漫画は、1年ほど前に中央線に乗っていて実際に目にした光景を描いたそうです。
「実は描いてすぐに、この漫画をツイッターに投稿しているんです。今回はその時以上に拡散しています」
なぜ、再び投稿しようと思ったのか? 理由について横山さんはこう話します。
「ネット上で子連れの方をめぐって議論になっているのを見て、ギスギスしていると感じたからなんです」
ツイッターでも定期的に漫画を発表している横山さん。例えば、ひどい編集者を描くと拡散するのに、いい編集者を描いても、その半分ほどしか広がらないそうです。
「ネット上では、どうしても悪い話の方が広がりやすいように思います。今回の漫画を通じて、少しでもギスギスした感じが和らげばいいなと思います」
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