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やすかわくんは生きていた! ソフトクリームを巻くロボ動画が話題に
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【ネットの話題、ファクトチェック】
100円を入れると2本のアームを器用に動かしてソフトクリームを巻いてくれるロボットの動画が話題になっています。産業用機械大手の安川電機(北九州市)が作ったロボット「やすかわくん」です。「これは買っちゃう」といった声に交じって、「まだ現役だったのか」と懐かしむ声も上がっています。いったいどんなロボットなのか? 取材しました。
先月下旬、「会社にいるアイスクリームロボット。100円でソフトクリーム作ってくれる」という文言とともにツイッター投稿された動画。
お店のようなブースには「やすかわくんのソフトクリーム屋さん」と書かれており、中には可愛い顔をしたロボがいます。
100円玉を投入して、タッチパネルでソースを選ぶと、素早い動きでソフトクリーム用のコーンをつかみます。そして、右手で起用にレバーを操作し、左手を細かく回しながらソフトクリームを巻いていきます。
最後は、お客さんに手渡すためのボックスに、そっとソフトクリームを置き、2つのアームを動かして、喜んだようなしぐさを見せます。
この動画に対して、「これは買っちゃう」「仕事帰りにコイツいたらいやされる」「巻くときの素早い動きと置くときの慎重な動きのメリハリがすごい」といったコメントが寄せられ、リツイートは6万6千、いいねは10万を超えています。
「より人に近い分野で人と共存するロボット市場を創造すること」を目指す安川電機。身近で活躍するサービスロボットの一例として生まれたのが、やすかわくんです。
その特徴について、広報・IR部の担当者に聞きました。
――やすかわくんが誕生した時期は
「2010年夏です」
――どんなロボットですか
「産業向けのロボットではありますが、より一般の方にも馴染みをもっていただくことを目的とし、アームが2本あり人間の動きに近い双腕形状になっています」
――特徴は
「今回話題になったアイスクリームのほかに、本社の安川電機みらい館では、ルービックキューブを回すものがもう一体あります。2本のアームがあることで、一つの腕で何かをつかんでもう一方の腕に渡したり、組み立てたり、人間の動きに近い動作ができるのが特徴です」
――やすかわくんは進化しているのでしょうか
「現在は3号機が最新です。バージョンが変わるごとに本体がスリムになり、周りの設備もコンパクトになっています」
――どこに行けば会えますか
「ときどき貸し出しもしているので、各地で目撃情報があるようですが、北九州にある本社の安川電機みらい館にいます。ただし、館内の見学には予約が必要ですのでご注意ください」