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苦労は見えない、だから… 夫婦の危機に「イタワリ仮面」、共感続々
ツイッターで話題の漫画「イタワリ仮面」って何者?
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ツイッターで話題の漫画「イタワリ仮面」って何者?
【ネットの話題、ファクトチェック】
見えない苦労を想像するのは難しい。でも、お互いが頑張っていることを意識して労(いたわ)ることができれば……。そんな思いで描かれた漫画に、共感の声が寄せられています。月光仮面のような見た目の「イタワリ仮面」が説く労りの心に込めた思いとは? 作者に話を聞きました。
今月8日、「頑張って疲れている人は、みんな労られて欲しい」という文言とともにツイッター投稿された4ページの漫画。
家事に追われ、イヤイヤばかりの赤ちゃんに困り果てる妻。仕事に追われ、上司に叱られ、残業を強いられた夫。最初のページでは、それぞれの日中の出来事が描かれています。
散らかった自宅に帰宅した夫。「……日中 何してたの?」という夫の発言に、妻は「ずっと子どものお世話してたわよ!」「アナタが早く帰ってきてくれたら家事もできるけど!?」と反論し、言い争いになります。
「争いは止めたまえッ!」というセリフとともに、二人の間に「イタワリ仮面」が割って入ります。二人の日中の様子をVTRで見せると、互いに反省の言葉を口にして仲直り。
イタワリ仮面は「必要なことは理解 そしてもうひとつ……わかるね……? 休息さ! おやすみなさい」と告げ、去っていきます。
最後のコマでは、人の形をした「会社」にイタワリ仮面がヘッドロックをかけて、「定時上がりと育休よこせ!!」と迫っている場面で終わります。
この投稿に対して「この世で最も必要なヒーローだ」「いいね100連打したい」「私も社会にドロップキックしたい」といったコメントが寄せられ、リツイートは11万、いいねは16万を超えています。
漫画の作者は平八さん(@heihachi083)。ブログ「おばバカ日誌」で、同居している甥っ子の成長を描いていて、今年3月には、赤ちゃんとの関係を恋人に例えた漫画をツイッターに投稿して話題になりました。
どんな思いで、今回の「イタワリ仮面」を描いたのか? 平八さんに話を聞きました。
――描こうと思ったきっかけは
「育児の話になると男性・女性が二極化して語られることが多いように感じるのですが、性別や立場に関係なく頑張っている方はいらっしゃいます。男や女、会社員や専業主婦といった性別や立場ではなく、頑張っている個人をリスペクトするようなものを描きたいと思いました」
――漫画を通して伝えたかったメッセージは
「見えない苦労を想像するのは難しいことですが、お互いが頑張っていることを意識して労ることができれば、気持ちが軽くなることもあるのではないでしょうか。そういったことに気づくきっかけになれば嬉しいです」
――イタワリ仮面は、どのように生まれたんですか
「お話を考えていく上で、第三者視点を持ったキャラクターを登場させることを思いつきました。キャラクターデザインをシンプルで分かりやすいものにしたかったので、『労』の字を頭につけています。覆面で素性は謎ですが、目元は力強く説得力のありそうな印象にしました」
――平八さんにとって「いたわり」という言葉の意味は
「辞書の通り『大切にすること』です。対人関係については、自分の尺度だけではなく、相手の立場に立って物事を判断することだと思っています」
――話題になったことについては
「たくさんの方に賛同して頂けて嬉しいです。ただ、それだけ話題にして頂いたということは、お互いを労り合うということが難しい時世なのかもしれない、と感じました。みんなが当たり前のように労り、労られるようになって欲しいと思います」
――いいねを押してくれた人へメッセージを
「たくさんのご支持を頂き、ありがとうございます! こっそりシリーズとして続けていきたいと思っておりますので、今後も宜しくお願いします」
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