連載
#264 #小山コータローの4コマ劇場
「マジかよ」秘密の話 〝墓場〟まで持って行った先で「初対面の…」
軽い

最後の切り札といえば、やはり最高の言葉「まあいいか」があると思います。
小山家は両親姉僕と、全員が典型的なO型人間です。O型というと、製造番号かと思ってしまうアンドロイド読者もいるかと思いますが、ここでは血液型のことです。
そんなO型家族の最高傑作といわれているのがこの僕なのですが、やはりいついかなる時にも「まあいいか」を忘れないようにしています。
先日もチョコブラウニーを急に作りたくなって、レンジで簡単につくれるレシピを見ながら作っていたのですが、材料の四つのうち二つを入れ忘れていることに、仕上げのレンジでチンのタイミングで気づきましたが、ここでも「まあいいか」の号令が脳に鳴り響いてしまったのです。
そのままチンしてチョコレートを溶かしてもう一度冷蔵庫で固めたものの、元通りの固さまでは戻らなかったため、元の板チョコよりワンランク下のチョコレートができてしまいました。
他にもいろいろなシチュエーションで「まあいいか」を使っていったことで、二泊三日の旅行のためにパッキングしたキャリーケースを持って行くのを忘れるという愚行を3回連続で披露したり、コミティアという自作の漫画を売るイベントのために本のデータを入稿したのですが「32ページ・モノクロ・右綴じ」で入稿したつもりが「8ページ・フルカラー・左綴じ」で入稿していました。
何一つ合ってなかったです。
みなさんも是非この最後の切り札として「まあいいか」をご使用してみてくださいね。とは言え、使わなくてもまあ、いいか。
<こやま・こーたろー>
漫画家。「違和感」を作風とし、漫画家のSNS「コミチ」やTwitterで毎日4コマ漫画を発信中。前後関係を無視したセリフや、突拍子もない理不尽な展開が得意。初の書籍「デリシャス・サンド・ウィッチーズ」(扶桑社)発売中。Twitterアカウントは@MG_kotaro。
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