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赤ちゃんとの関係、恋人に例えると… 漫画から伝わる、育児の過酷さ
【ネットの話題、ファクトチェック】
手間ひまかけて作った料理を払いのけて「気分じゃなかったから」。トイレに行こうとしたら「俺を置いてどこに行くつもりだよ！」――。こんな恋人がいたら絶対イヤだ！と思ってしまうような漫画が、ネットで話題になっています。実はこの漫画、親と赤ちゃんの関係を恋人に例えたもので、「育児の過酷さを知ってもらい、少しでも理解者を増やしたい」との思いで描かれています。作者に話を聞きました。
ツイッターで話題に
3月27日、ツイッターに投稿された計4ページの漫画。こんな文言が添えられています。
「親と赤ちゃんの関係を恋人関係に置き換えたら、育児したことのない人にも育児のハードさが伝わりやすいかもしれない」
料理を食べてくれない、家事をしたくても放してくれない、なかなか寝付かない、機嫌が悪い。そんな赤ちゃんの日常を恋人に置き換えてみたら、という設定で描かれています。
寝付かない様子を描いた漫画はこんな感じです。
眠ろうとしていると、恋人から電話がかかってきて「私が寝付くまで電話でずっとお話してね」。2時間後に再び電話が鳴って「怖い夢見たの！なぐさめて！」。さらに2時間後には「喉渇いたから飲み物買ってきてえぇぇえぇぇ！」。
これらの漫画に対して、子育て中の人から「今、まさに娘がこの状態」「このマンガのおかげで少し救われた気がします」といった声が多く寄せられていますが、中には「育ててくれた親に感謝」といったコメントも。リツイートは10万を超えています。
作者に聞きました
漫画の作者は平八さん（@heihachi083）。「おばバカ日誌」というタイトルのブログで、同居している甥っ子の成長を描いた漫画を描いています。
今回も甥っ子とのやりとりを元に描いたという平八さんに、話を聞きました。
――漫画を描いたきっかけは
「ツイッターで漫画に感想をいただくようになってから、育児の過酷さを理解されずにつらい思いをしている方が大勢いることを知りました。そんな方々の周囲に、少しでも理解者を増やしたいと思って描きました」
――子どもと大人を入れ替えるアイデアは、どのようにして生まれたのですか
「育児に関わる前の自分が想像していた赤ちゃんのイメージは、実際より弱々しいものでした。ですので、ストレートな関係を描くよりも、何か別の関係に例えた方が、育児をしたことのない方にも分かりやすいのではないかと考えました」
――実際に描いてみて気付いたことは
「もし、恋人にこんなことをされたら、赤ちゃんに対するようには尽くせません。どんなことをされても可愛いと思える赤ちゃんの魅力は、やはりすごいです」
育児のつらさ知ってもらえれば
――甥っ子と暮らす中での発見は、他にもありますか
「驚いたのは、毎日まったく飽きない可愛さと、同じ人類とは思えないほど良い香りがすることです。お世話は大変ではありますが、毎日成長をする姿が見られるのは、他では得られない幸せだと思います」
――多くの反響が寄せられています
「こんなにも反響をいただけるとは思っていなかったので、正直驚いています。年齢も性別も本当に幅広い層の方々に見ていただけたようで、大変嬉しく感じています。この漫画を見て、ワンオペ育児のつらさ・今後の育児のあり方について考えて下さる方がいれば幸いです」
――今後のブログやツイッターは
「今後もゆるく、甥っ子との生活や育児について感じたことを描き続けるつもりです。皆様に楽しんでいただけるよう、精進していきたいです！」
赤ちゃんとの関係、恋人に例えると… 漫画から伝わる、育児の過酷さ
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