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「お客さま、困ります!」 猫まみれ展にネコが来場、攻防にほっこり
尾道市立美術館(広島県尾道市)で開催されている猫の企画展が、ツイッター上で話題になっています。
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尾道市立美術館(広島県尾道市)で開催されている猫の企画展が、ツイッター上で話題になっています。
【ネットの話題、ファクトチェック】
広島県にある尾道市立美術館で開催されている猫の企画展が、ツイッター上で話題になっています。美術館にやってきた猫と警備員の攻防や、ガラス越しに彫刻作品に見入る猫の画像などが投稿され、「かわいい」と盛り上がっているのです。美術館の担当者に話を聞きました。
3月18日から5月7日まで開催されている「招き猫亭コレクション 猫まみれ展」。
猫を愛する美術コレクター「招き猫亭」のコレクションの中から、歌川国芳の浮世絵の中の猫や、レオナール・フジタ(藤田嗣治)ら近現代美術の巨匠たちが描いた猫など、約240点が展示されています。
尾道市立美術館ではツイッターアカウントを使って企画展を紹介。関連イベントやショップ情報に加えて、美術館にやってきた猫を撮影した画像も投稿すると、多くの人が反応。中にはリツイートが6万を超えているものもあります。
22日には、猫と警備員の攻防を投稿。じっと警備員の様子をうかがう黒猫が、自動ドアから入ろうとしたところを阻止され、諦めて引き揚げていく様子を4枚の画像で紹介しています。
「にらみ合い―突撃―防御―再突破―捕獲―お見送り。本日も近所の黒猫と警備の方の攻防がありました。特別展『招き猫亭コレクション―猫まみれ』なので入館を許可したいところですが、作品保全のため、丁重にお帰りいただきました」
こうしたシャレの利いた投稿文も好評なようです。
19日には、籔内佐斗司さんの彫刻作品「猫も歩けば」に見入る猫の画像を投稿。建物の外からガラス越しに見える作品を興味深そうに眺めている様子が写されています。
朝の開館準備で巡回していると、近所の茶トラ猫がテクテクと歩いてきました。やはり薮内佐斗司先生の作品『猫も歩けば』が気になるようで、しばし眺めていました。昨日から特別展「招き猫亭コレクションー猫まみれ」が開幕しています。館内は猫にまみれております。この機会にぜひご来館ください。 pic.twitter.com/8umsL0ggAZ
— 尾道市立美術館 (@bijutsu1) 2017年3月19日
猫まみれ展に吸い寄せられるようにやってきた様子を捉えたこれらの投稿に対して、「ほっこりする」「よほど興味があるんでしょうね」「いっそ、屋外展示扱いで」と、多くの反応が寄せられています。
猫まみれ展の担当者によると、近所の飼い猫や野良猫たち数匹が美術館周辺に出没し、来館者が一緒に写真を撮るなどしているそうです。
ツイッターは複数の職員が投稿していて、「気さくな人が多い職場なので、あまり堅苦しくない文言で投稿するように心がけています」とのこと。
猫に限らず、気になった場面をこまめに撮影している職員がいて、今回の警備員との攻防などを撮ったといいます。
「まさかこここまで話題になるとは思いませんでした。時代や国、有名・無名を問わず集められた作品が展示されているので、大人から子どもまで楽しめます。ぜひ、お越しいただいてお気に入りを探してください」と担当者は話しています。
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