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マンガ

バイバイ、橋から娘は落とされた…〝30秒で泣ける漫画〟の作者が描く

なぜ、子どもへの虐待が後を絶たないのか……。漫画家・吉谷光平さんが描きました。

漫画「子ども」の一場面=作・吉谷光平
漫画「子ども」の一場面=作・吉谷光平

 なぜ、子どもへの虐待が後を絶たないのか……。ツイッターに投稿した漫画「男ってやつは」が〝30秒で泣ける〟と話題になった漫画家・吉谷光平さんが、2014年に起こった事件をもとに描きました。

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漫画「子ども」=作・吉谷光平
漫画「子ども」=作・吉谷光平
 朝日新聞に先日掲載された、日本海側の地方都市で2014年に起きた事件。当時24歳だった女性には、3歳の一人娘がいました。別れた元夫との子どもで、同居を始めた別の男性は徐々に娘の存在をうるさがるようになっていました。
漫画「子ども」の一場面=作・吉谷光平
漫画「子ども」の一場面=作・吉谷光平
 午後10時過ぎ。近くの川に架かる橋のそばに車をとめ、娘を両腕に抱いて橋の欄干に立たせました。車が通るたび、娘を欄干から降ろしていました。娘を抱く手を伸ばし、宙に浮く状態にしてみたとき、娘はにこっと笑い、突然こう言ったといいます。「バイバイ」
漫画「子ども」の一場面=作・吉谷光平
漫画「子ども」の一場面=作・吉谷光平
 手を離し、ドボンという音が聞こえましたが、その場を離れたくて車まで走ったそうです。翌日、橋の約1キロ下流で女の子の遺体が見つかりました。法廷で女性は「最低なママでごめんなさい」と涙を流しながら語りました。女性は懲役9年の判決を受け、服役中です。
漫画「子ども」の一場面=作・吉谷光平
漫画「子ども」の一場面=作・吉谷光平
 子どもへの虐待が後を絶たない背景の一つに「育児の孤立化」があるとされています。「子どもを見るだけでなく、親の気持ちを行政が受け止めないと、こういう事件は防げないかもしれない」。事件の担当弁護士は振り返ります。
漫画「子ども」の一場面=作・吉谷光平
漫画「子ども」の一場面=作・吉谷光平

 【よしたに・こうへい】 26歳の漫画家。サラリーマン生活や漫画家アシスタントなどを経て、月刊スピリッツの「サカナマン」でデビュー。現在は月刊ヤングマガジンで「ナナメにナナミちゃん」を連載中。ツイッターで公開した2ページ5コマの漫画「男ってやつは」が〝30秒で泣ける〟と話題に。

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