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恥ずかしくて聞けない…投票のやり方 券忘れてもOK?情報収集のコツ
参院選が公示されました。今回の参院選から、国政選では初めて18歳以上が投票できるようになりました。めったにない選挙。18歳にかぎらず、知らないことが少なくありません。投票所の「お作法」、ネットでの情報収集のコツなど、恥ずかしくて聞けない選挙の仕組みをおさらいしてみます。
選挙の日程が決まると、自宅宛てに投票所の入場券が送られてきます。券には投票の日時や投票所の場所が書かれています。投票所では、まず受付の係員に入場券を渡します。
投票用紙を受け取ったら投票用紙に書き込むための記載台へ。選挙区なら候補者名、比例区なら候補者名か政党名のどちらかを用紙に書きます。誤字や脱字があったり不要なことを書いたりすると票が無効になることもあるので、注意しましょう。
記載台には、候補者や政党の一覧表が貼られています。それを見ながら記入しましょう。選挙区用と比例区用の2種類ある投票箱に、それぞれ間違えないよう用紙を入れます。
投票日に行けない場合は、前もって投票する「期日前投票」制度もあります。行けない理由が旅行などレジャーでも大丈夫です。事前手続きは必要なく、公示翌日(今回は6月23日)から投票前日(7月9日)まで、地元の市区町村の役所などで受け付けています。
また、自宅に届いた入場券を忘れたりなくしたりしてもOKです。身分証明書などで本人確認ができれば投票できます。
選挙が近づくと、投票先を決める際の参考にしてもらおうと、ネット上に色んなサイトが設けられます。自分の考えが、どの党に一番近いのか調べることもできます。
例えば「毎日新聞ボートマッチ・えらぼーと」(http://vote.mainichi.jp)は、サイトに表示される質問に次々と答えていくと、最後に自分の考えに近い投票先の候補が表示されます。
税金の使い道を知ることができるサイト「税金はどこへ行った?」(http://spending.jp/)では、税負担と受け取る公共サービスの関係を読み解くことができます。住んでいる自治体を選んで年収などを入力すると、自分が納めている税金が、どんな公共サービスにいくら使われているかが表示されます。
18歳選挙が注目されていますが、若者の投票率は高くありません。衆院選の投票率を年代別にみると、年代が上がるほど投票率が高くなる傾向が強くなります。
2014年衆院選の投票率は52.66%で戦後最低でしたが、60代は68.28%、50代と70代以上も約60%でした。これに対し20代は32.58%、30代も42.09%にとどまります。60代の有権者数は20代の1.5倍なので、投票者数で比べると、60代は20代の3倍超に上ることになります。
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