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女性議員のズレてる服、なぜ? ドン小西さん「庶民感覚がないよね」
女性の議員は増えて欲しい、私たちの味方だとも思いたい。でも、メディアで見る彼女たちにしっくりこない感じ、ありませんか? 独特のファッションが原因のひとつでは……。そんなモヤモヤを、デザイナーのドン小西さんにぶつけてみました。
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女性の議員は増えて欲しい、私たちの味方だとも思いたい。でも、メディアで見る彼女たちにしっくりこない感じ、ありませんか? 独特のファッションが原因のひとつでは……。そんなモヤモヤを、デザイナーのドン小西さんにぶつけてみました。
女性の議員は増えて欲しい、私たちの味方だとも思いたい。でも、メディアで見る彼女たちにしっくりこない感じ、ありませんか? 独特のファッションが原因のひとつでは……。そんなモヤモヤを、デザイナーのドン小西さんにぶつけてみました。(朝日新聞文化くらし報道部記者・松沢奈々子)
男でも女でも、ファッションは、その人の内面をうつす鏡なんだよ。本人たちは国民に良く思われたいし、「私は庶民の味方」と思ってる。時代性や幅の広さ、柔軟性も気にしてる。
特にいまは政治を語る上で「これからは」「未来を見据えて」みたいなことが大きなテーマになってるよね。でも、そういうことを掲げながらも庶民から見て「あれ?」っていうファッションをしてる。
特に時代性を肌で感じる10代が、「え?」って思ったら内面も「あれ?」っていう人なのよ。
ダサい人は発想力もアイデアもダサい。古くさいファッションをしている人は考え方や政治思想も古い。偏った格好している人は視野が狭いし、田舎くさい人はあか抜けない。
いまや80年代の遺物でしかない肩パッドがわかりやすい例。「これからの日本は~!」って、いまだに肩パッドつけて何言ってるのって思うでしょ。
若い人から見たらおかしいんじゃない?っていう服装が多いけど、そういう人を選んできた結果でもあるんだよね。庶民に良く思われたいって一生懸命なのに、ものすごいズレてるんだよね。
ファッションのバランス感覚がいい議員だっているよ。でも金や知名度が優先される世界だから、そういう人は票を取れないんだよね。
じゅうたんみたいな柄だってファッションには大事な要素。でも、こういう高価で目立つ素材を選ぶことで、権力や名声が大好きっていうメッセージを発しているよね。
赤を選ぶ人もゴージャス好き。勝利の色というのは相手への威嚇にもなる。反対にモノトーンのスタイルは、清楚(せいそ)、潔白。シャープさでデキル女を演出してる。
スーツが多いのはこの社会の風潮でしょう。身だしなみとして大事よ。ただ清潔感や安心感は気にするのに、肝心の庶民感覚は欠けてるんだよね。
黒いパンプスが多いって?何にでも合うからだよ。彼らにとって靴はあまり重要じゃない。メディアでも映らないしね。靴よりも耳や首につけるアクセサリーにお金をかけた方が目立つでしょう。
有権者も選挙慣れしちゃってだめ。もっと直感的に、自分たちの価値観と合う人、国民の方を向いてくれてるなって思う人を選ばないと。
そのために一番わかりやすいのはファッションを見ること。若い人は素直に見た方がいいよ。いいこと言っていても、自分の感覚とズレてる服装の議員は、一度疑ってみてもいいね。
政治家っていうのは時代の空気を大切にしなきゃ。例えばファッション通販のカタログには庶民的な時代が集約されてる。参考にしたらいいのに。
議員の過去の写真を見ても、いつのファッションだかわからないことが多い。トレンドを何でも取り入れろってわけじゃないけど、時代の空気にどう対応しているかは大事なことだよ。スーツに固執せず、ワンピースだっていい。リバティー柄のワンピースにカーディガンとかね。
ビルジニア・ラッジ新ローマ市長を見てごらんよ。たたずまいが政治家っぽくないし、ファッションを通して見ると、庶民感覚を持ってることがわかるよね。
実力は未知数だけど、服装を見れば「私たちの不満が届きそう」って思えるもん。
ドイツのメルケル首相も頼れる肝っ玉母さんみたいでいいよね。日本もこういう人が増えてくるといいよね。
女性議員のファッションを見る限り、海外に比べて日本はまだまだだなあ。
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