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候補者が次々いなくなる…衆院選「当打ち」に起きた自民圧勝の余波

2月8日に投開票された衆院選。「当打ち」担当者が難しさを感じたことは…=2026年2月8日、広島市中区、相川智撮影
2月8日に投開票された衆院選。「当打ち」担当者が難しさを感じたことは…=2026年2月8日、広島市中区、相川智撮影

取材や、出口調査などのデータをもとに、候補者や政党の「当選確実」を独自に判断するのがメディアの「当打ち」です。8日に投開票があった衆院選での「自民圧勝の余波」を担当者が振り返ります。(朝日新聞記者・江崎憲一)

比例区、候補者が次々いなくなる

候補者が次々といなくなっていく――。

自民党が圧勝した衆院選。全国11ブロック計176議席を争った比例区では、異例の事態が起きていました。

比例区は政党別の得票数に応じて議席を配分します。各党の票を1、2、3と整数で割った「ドント商」の値が大きい順に当選していく仕組みです。

衆院選では候補者が小選挙区と重複して立候補できます。

【朝日新聞 出口調査の結果】
https://digital.asahi.com/senkyo/shuinsen/2026/deguchichosa/

今回、そんな比例区の「当打ち」を担当しました。当打ちとは取材やデータをもとに候補者や政党の当選確実を独自に判断する作業です。

その正確さと速さは報道各社の腕の見せどころになっていますが、投開票日の夜は自民圧勝の余波に直面しました。

たとえば定数19の東京ブロック。自民は比例単独の候補3人、重複候補29人の計32人を立てましたが、開票が進むにつれ、重複候補が次々と小選挙区で当選確実に。比例区でも多くの議席を獲得すると判断できましたが、その数だけの候補者がいなくなっていきました。

候補者不足で14議席が他党に

自民は東京ブロックで最終的に8議席分の比例票を得ました。

ただ、29人の重複候補全員が小選挙区で当選したため、比例区で当選できたのは3人のみ。5議席を取りこぼし、公職選挙法の規定により、自民をのぞくドント商上位の政党にその議席が割り当てられました。

同じような事態は各地で起き、自民は4ブロックで計14議席を他党に譲り渡しました。これほど大量の候補者不足は想定以上でした。

朝日新聞が比例区176議席目を打ち終えたのは投開票日翌日の午前6時前。自民が全国で得た比例票は2102万票、得票率は36.7%でした。

候補者不足がなければ、与野党の勢力構成はさらに変わっていたことになります。当打ちはいつも、かくも難しく、そして悩ましいものです。

【もっと読む】自民、比例区で14議席を他党に渡す 名簿の候補者足りず中道6など
https://www.asahi.com/articles/ASV29049RV29OXIE01XM.html

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