話題
「鮭は飲み物」トドが丸のみ 水族館で毎日開催、スロー動画も秀逸
北海道小樽市にある「おたる水族館」。こちらで飼育されているトドが、ちょっと変わった芸にチャレンジしています
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北海道小樽市にある「おたる水族館」。こちらで飼育されているトドが、ちょっと変わった芸にチャレンジしています
北海道小樽市にある「おたる水族館」。こちらで飼育されているトドが、ちょっと変わった芸にチャレンジしています。キャッチフレーズは「鮭は飲み物」。飼育係が投げた大きな鮭をキャッチして、器用に頭から丸のみするというものです。その秀逸なネーミングや公開された動画の迫力から、「本当に飲み物でした」「カレーじゃあるまいし」などと話題になっています。11月下旬まで毎日開催されているこの企画。きっかけや狙いについて聞きました。
トドがいるのは「海獣公園」というエリア。海を仕切っただけの豪快なプールでアザラシやトドが暮らしています。このプールでは、コンブなどの海藻が生い茂り、魚が群れ、ウニやナマコなどの生き物も生息しているため、野生に近い状態を保っているそうです。
そんなトドたちが挑戦しているのが「鮭の丸のみ」。11月11日が「鮭の日」であることから、とれたての鮭をトドたちに与えて喜んでもらい、来館者にもその豪快な食事シーンを楽しんでもらおうと、2013年から始まりました。
今年は11月4日から29日まで、毎日12時と14時半に開催されるトドショーの中で披露されています。水族館のホームページでは、丸のみの様子を動画で公開。見事にキャッチした後、手を使うことなく鮭を地面と垂直に立ててから、頭から飲み込んでいく姿がスローで確認できます。
この企画について海獣飼育課係長の高橋徹さんに話を聞きました。
――「鮭は飲み物」というキャッチコピーが秀逸ですね
「これはポスターを製作する中で課長が思いつきました。多分、『カレーは飲み物』という表現を意識したんだと思います」
――トドは普段から鮭を食べているんですか
「年中というわけではありませんが、よく与えています。普段はホッケやイカナゴなどですね」
――丸のみは、芸として仕込んでいるんですか
「いいえ。もともとトドは獲物を丸のみするんです。鋭い牙は獲物を逃がさないようにするためのもので、かみ砕いたりはしないんです」
――尻尾からではなく頭からと決まっているんですか
「大体そうですね。尻尾からだとウロコや骨が引っかかる可能性があるので」
――見どころを教えてください
「大きなサケを丸のみするイメージのない方もいるかもしれませんが、ぜひ当園に来てトドの野性を感じて楽しんでいただけたらと思います」
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