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2015年09月03日

ニューズピックス梅田氏「深さ×時間の広告」急成長メディアの戦略 

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ニューズピックスの梅田優祐・代表取締役=古田大輔撮影

ニューズピックスの梅田優祐・代表取締役=古田大輔撮影

経済メディア「ニューズピックス」の創設者であり、代表取締役を務める梅田優祐氏。「2020年までに世界の主要な経済情報プラットフォームの一角に食い込む」と目標を掲げる梅田氏に、その戦略を聞いた。

(ニューズピックスの現状や課題をまとめた記事はこちら。各種資料も)

ニューズピックス黒字化「来年初頭に」 会員増、広告好調の理由は

年内に100万ユーザー、有料会員1万人達成へ

--昨年9月の段階でアプリDL数が21万と言っていました。現在はウェブ版も加えてユーザー登録数が65万人を超えたそうですね。計画通りですか。

「そうですね。年内に登録数100万人を達成し、有料会員は1万人という目標を大幅に上回るペースです。8月5日時点で登録数60万と発表しました。それが18日には65万人。成長は加速しています。今年初めは1日の増加が千人ぐらいだったのが、いまは3千人。3倍のスピードです」

--何が功を奏しているんでしょう。

「広告費を3倍にしたわけでも、テレビCMをやったわけでもありません。一つの特効薬でパッと広がるのではなく、積み重ねです。最初は1日30人でした。こんなに広がらないのかというところから徐々に伸ばしていきました。これまではアーリーアダプターのIT系の人だけで盛り上がっていたのが、私の知らない世界でも使われるようになってきていると感じています」

単月黒字化は来春までに

--事業計画では『2015年に黒字化』も掲げていました。

「単月の黒字化ですね。今年の12月までに達成する目標でしたが、ぎりぎりです。来年初頭にはいけます」

--2017年末に編集部100人体制という計画も公表しています。

「目標はサービスをどう成長させるかであって、それに必要な体制が3年後に100人という事業計画です。いまの延長線上でいけば、必然的にそうなっていくでしょう」

--ニューズピックス(NP)という人気の高いプラットフォームを持っているのに、コストが大きい編集部を抱えた。さらに増員することに投資家は難色を示すのでは。

「スピーダ(※)のときも、人件費の高いアナリストをどんどん採用しました。いまではアナリストは東京と上海、シンガポールの3拠点にいます。長い目でみるとそれが大きな原動力になっている。同じことをNPでやろうとしていると捉えてもらえると思います。必ず、コンテンツが最終的な価値の源泉になる。これは1年やってみて、より自信を深めています」(※NPの親会社で、こちらも梅田氏らが設立したユーザベースが提供している企業・業界データベース)

--有料会員が増えているからですか。

「そうですね。ほとんどオリジナルコンテンツ目的で増えています」

--プラットフォームだけだと、有料会員は集まりませんか。

「プラットフォームだけだと、差別化はコンテンツではなく機能の勝負です。そうすると難しい。ユーザーが根源的に何を見に来るかというと、コンテンツです。どう見やすくするかはメインの話じゃない。我々にとってのオリジナルコンテンツは、編集部がつくる記事とプラットフォームに集まるユーザーのコメント。これにフォーカスします」

ニュースの下に識者のコメントが表示される「ニューズピックス」の画面

ニュースの下に識者のコメントが表示される「ニューズピックス」の画面

拡大して変化したコミュニティ

--他メディアのコンテンツもユーザーがピック(※)し、コメントするプラットフォーム。これと編集部の独自記事が両方重要ということですね。(※ユーザーが様々なメディアの記事をNP上で他のユーザーに紹介する機能。ユーザーが記事にコメントしあい、理解を深められる)


「オリジナルコンテンツはいま1日10本という体制でやっています。これとプラットフォームは両輪です」

--1年半前に梅田さんにインタビューしたときには、NPにはまだ編集部がなく、プラットフォームとしてのアプリだけでした。レベルの高いポジティブな書き込みが多いと評判でしたが、まだユーザー数は少なかった。成長してコミュニティが拡大してもこのレベルを維持できるのかと質問しました。

「当時、なんと答えたか聞きたいです」

--梅田さんは「挑戦です。極力規制を入れないことが第一原則です」と。

「なるほど。そこは変えてますね(笑)」

--どう変えたんでしょう。

「一番最初は、自由な世界をつくろうとしました。『自由にコメントしあい、世の中の人が良いというものが良いもの』という考えです。ですが、それだとうまくいかない部分が出てきた。一番の問題は同質化するということです。例えば、同じような記事ばかりがピックされて上位に来る。コメントも常に同じ人のものが上位に並ぶ。ユーザーが増えると多様化すると思っていたんですが、逆に同質化していくことがわかりました」

--どういう対応をしたんですか。

「大きく3段階です。一つはアルゴリズム。どういう人のコメントが人気コメントとして出るか、調整しました。例えば、ちゃんと実名、会社名、役職名を登録している人はポイントが高い。運営側が匿名ではなく実名を推奨するというメッセージでもあります。2段階目はプロピッカー制度。通常のユーザー(ピッカー)と異なり、専門分野のある方と契約し、専門的なコメントをつけてもらうようにしました。第三段階はいま用意していて、違った形でコミュニティを活性化させていく予定です」


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