お金と仕事
その質問、就職差別です! 「お父さんの職業は?」「彼氏いる?」
就職活動の面接。企業から尋ねられる質問の中には、差別になるものもあります。「外食をどれくらいしますか?」「彼氏いる?」。全部アウトです。
お金と仕事
就職活動の面接。企業から尋ねられる質問の中には、差別になるものもあります。「外食をどれくらいしますか?」「彼氏いる?」。全部アウトです。
就職活動の面接で企業から尋ねられる質問の中には、差別になるものもあります。「外食をどれくらいしますか?」は生活水準を調べることにつながるのでアウトです。「彼氏いる?」のような、女性に限定した質問も男女雇用機会均等法違反になります。
企業にとって面接は、学生の素質を見るための重要な機会です。一方で、プライバシーに踏み込んだ質問は、法律違反になる場合もあります。
1999年に職業安定法が改正されて、業務に直接関係ない個人情報を集めることは違法になりました。違反が発覚すれば、各地の労働局から会社に対して指導が入ります。
「本籍地はどこですか?」
「自宅はどのあたりですか」
「父親の職業は?」
「両親の学歴は?」
「外食をどれくらいしますか?」
「自分の部屋を持っていますか?」
「支持政党は?」
「今付き合っている人はいるの?」
「結婚の予定は?」
「出産しても働き続けられますか?」
これらの質問はすべてNGです。能力とは無関係で、本人に責任のないことを採用の判断材料にするのは差別につながるからです。
【部落差別などにつながる】
「本籍地はどこですか?」
「自宅はどのあたりですか」
【家族の状況は本人の責任とは無関係】
「父親の職業は?」
「両親の学歴は?」
【収入水準による差別につながる】
「外食をどれくらいしますか?」
「自分の部屋を持っていますか?」
【個人の思想信条にかかわること】
「支持政党は?」
「愛読書は?」
【女性に限定しての質問は男女雇用機会均等法違反】
「彼氏はいるの?」
「結婚の予定は?」
「出産しても働き続けられますか?」
NGの質問は、たとえ企業の担当者が「緊張を解くための雑談」と弁明しても、許されません。厚生労働省就労支援室によると、就職差別につながるおそれがある採用面接をしたとして全国の労働局が職業安定法に基づき是正指導したのは、2013年度で989件に上っています。
今年は採用活動の後ろ倒しにより、内定者を早めに確保したい企業が就職活動を終えるように強制する「オワハラ」を迫る例も出ています。悪質な差別質問や、オワハラをするような企業は「ブラック企業」の可能性もあります。選ばれる側であっても、学生は法律を調べて面接に臨むなど、自分を守る必要がありそうです。
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