お金と仕事
就活生悩ます「ガクチカ」 体育会系は有利?文化系・バイトだって…
いよいよ本格化する就職活動。最近の就活生を悩ましているのが「ガクチカ」です。あなたの「ガクチカ」、何ですか?
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いよいよ本格化する就職活動。最近の就活生を悩ましているのが「ガクチカ」です。あなたの「ガクチカ」、何ですか?
いよいよ本格化する就職活動。例年よりも遅い選考解禁など、就活生の苦労は絶えません。そんな中、最近の就活生を悩ましているのが「ガクチカ」です。面接では避けては通れない「ガクチカ」。あなたの「ガクチカ」、何ですか?
どの企業のESや面接でも必ず聞かれる王道中の質問「ガクチカ」。これは「学生時代に力を入れて取り組んだこと」を略した言葉です。最近では「ガクチカ」の作り方を紹介する就活サイトまで登場しています。
「ガクチカ」といえばサークルです。特に体育会系の運動部は、面接でも与える印象が強そうです。金融業界の採用担当者に聞いたところ、「理不尽さに耐えられるベースはあるし、スカッとしている。打ち込んできたものがあるので自信もにじむ」と高評価。「あまり準備せず『素』で来る学生も少なくない。『僕はこれだけですから、以上』みたいな(笑)。でも、話を引き出すと、色々やっている学生もいて、準備しすぎないところが、かえって好感につながる場合もあります」と、全般的に好意的です。
文化系のサークルはどうでしょうか。「アルバイトで頑張ってきたなら、それは運動部の活動とイコールだと思います。アルバイトや授業を一生懸命にやってきただけではダメだと思っている学生がいるかもしれないが、それはない。成し遂げたり打ち込んだりしたことを聞かせて欲しい」と言います。
輝かしい「ガクチカ」を語る就活生がいる一方で、ツイッターには「頑張ったことなんて何もない・・・」と悲観的になってしまう就活生の嘆きも投稿されています。
なんかガクチカとかねえし、、、頑張ってねえしとかすごくコンプレックスなんだけど、、、、、、大したことしてるわけじゃないけど今日とかめっちゃ頑張ってんじゃん!!!疲れたわ
— いんど帝国 (@onasu_san) 2015, 2月 14
ガクチカ
「ダンスサークルで得た経験とはなんですか?」
「タダである程度のヘアメイクが自前できるようになったことですかね…」
— 真宮 蛍 (@kilarlin) 2015, 3月 25
最近面接を割に受けてきてわかったことだが「ガクチカ」でコンビニバイトはよほど何かしたエピソードがない限り地雷っぽい(就活生っぽいことをつぶやく)
— アルト@いぶきP (@sayonaranoalto) 2015, 7月 23
一方、限りなく選考に近い「ガクチカ」がインターンシップです。
高島屋は今年、5年ぶりのインターンを再開しました。テーマは「街を創る百貨店」。地域の再開発を取り上げ、歴史的な店構えを復元するといった集客策を提案してもらいました。
2月に8年ぶりに開いた三井物産は4泊5日の合宿形式をとり、ふれあう機会を増やしました。7班にわかれ、新たなビジネスを考えてもらい、各班には中堅社員がつき、最終日には役員の前での発表も。
各企業とも正式な選考開始は8月以降のルールがあるため、採用とは直接関係ないとしています。ただ、学生を絞り込む手段のひとつにしている企業があるのも事実です。大手化学メーカーの人事担当者は「優秀な学生がいると当然囲い込みたくなる」と本音を漏らします。
首尾よく「ガクチカ」をアピールできて内定をもらっても、安心できません。就活後ろ倒しによって、希望する会社の選考より前に、他の会社から内定をもらうこともあり得ます。
企業にとっては、多額の費用をかけて獲得した人材です。簡単に他社に移られては困ります。中には、学生に厳しい言葉で就活の終了を求める「オワハラ」(就活終われハラスメント)で迫る会社も出てきます。
学習院大学キャリアセンター担当事務長の淡野健さんは「これまでも同様の事例は存在したが、就活終了を条件化することが、本年のスケジュール変更に伴う大きな特徴といえる。条件化すること自体、問題でありハラスメントだ」と指摘します。
淡野さんは「変なウソはつかない、採用担当者から突っ込まれるだけ。嫌みの一言は覚悟する」とアドバイスします。
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