お金と仕事
盗難防止に「鳥のうんちシール」 盗む気失わせる発想、開発者に聞く
4月1日に発売された「鳥のうんちシール」が話題になっています。大学の卒業制作をコンペに持ち込んで商品化されました。
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4月1日に発売された「鳥のうんちシール」が話題になっています。大学の卒業制作をコンペに持ち込んで商品化されました。
4月1日に発売された「鳥のうんちシール」が話題になっています。「自転車のサドルに鳥のフンが付いていたら盗もうという気が失せるのではないか」という発想から作られた盗難防止グッズで、開発したのは大学院2年生。大学の卒業制作として真面目に考案したものを一般のコンペに持ち込み、見事に商品化されました。
開発したのは千葉工業大学大学院の2年生・本木礼夫冴(れおが)さん。大学の工学部デザイン科学科の卒業制作に選んだテーマは「○○そうで××」でした。イメージと機能にギャップがあるものとは何か? 見て楽しいだけでなく世の中のためになるものとは?
そんなとき思い出したのが、かつて自転車を盗まれたこと。自転車つながりで、サドルに鳥のフンがついていて嫌な思いをしたことも浮かんできました。一見、何の関係もない二つの出来事が結びつき、シール化をひらめきました。「その後もいろいろ考えたのですが、やっぱり最初に出てきたアイデアが一番でした」と本木さん。
この卒業制作で学科内の賞をもらったそうです。もっと多くの人に広めたいと思い、全日本クリエーターズ・コンソーシアムが主催する「雑貨大賞」というコンペに応募。優秀賞に選ばれ商品化が決まりました。
シールは貼って剥がせる素材なので、貼りっぱなしにせずとも何度も使えます。ロゴやパッケージなど細部にもこだわりました。フンの形は自宅の2階から何度も落としてみて、最も自然だったものを原型に選んだそうです。
今後の展開について本木さんはこう話します。「臭いをつけることで、より本物に近づけることも検討中です。日本よりも自転車保有率が高いヨーロッパでも広めたいです」
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価格は1枚入りで税込み540円。ヴィレッジヴァンガード店舗で販売していますが、売っていないお店もあります。ネット通販でも買えます。