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アド街20年、奇跡の映像集 路上の「ゆず」 2丁目時代のミッツ…
「出没!アド街ック天国」が20年を迎えます。1千回の記念特番ではデビュー前の「ゆず」や、新宿2丁目時代のミッツ・マングローブら、貴重な映像も。
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「出没!アド街ック天国」が20年を迎えます。1千回の記念特番ではデビュー前の「ゆず」や、新宿2丁目時代のミッツ・マングローブら、貴重な映像も。
地域密着度では他の追随を許さない人気番組「出没!アド街ック天国」が20年を迎えます。司会の愛川欽也さんが最後の出演になりそうな1千回の記念特番では、デビュー前の「ゆず」や、新宿2丁目時代のミッツ・マングローブら、貴重な映像もお目見えします。
「アド街」は、20年前の1995年にスタートしました。3月7日の記念特番では、過去の名作をランキングで紹介する「アド街の20年 BEST20」が放送されます。
「アド街」の特徴は、誰もが知っているエリアから、それほど有名ではないエリアまで徹底的に取材する姿勢です。例えば1月17日のエリアは「中板橋」。商店街のお米屋さんや、畳店まで紹介しています。
20年という長寿番組だけに、貴重な映像も少なくありません。デビュー前、横浜市の伊勢佐木町の路上で歌っていた「ゆず」の、無名時代の映像も記録されています。「ゆず」が、いつも歌っていた旧横浜松坂屋前は、ストリートミュージシャンの聖地として知られています。
テレビで名前が知られる前に、新宿2丁目でマイクを握っていたミッツ・マングローブさんの映像もあります。ミッツさんは、イギリス留学から帰国後、新宿2丁目などに女装姿で通っていました。先輩格のマツコ・デラックスさんが「ミッツさんの女装に対する依存度も私より上だと思ったわ」と言うほどの、出で立ちだったそうです。
「アド街」といえば、飲食店情報です。これまで紹介した飲食店は約1万軒にのぼります。恵比寿の高級フレンチから、月島の居酒屋まで、街に根ざしたお店を取り上げてきました。
千葉県船橋市にあった屋内スキー場「ザウス」。今では家具店「イケア」になっています。表参道の同潤会青山アパートは、表参道ヒルズになりました。「アド街」が届けてきたのは、そんな時代の移り変わりです。
「アド街」に欠かせないのが、司会の愛川欽也さんです。番組のプロデューサー林祐輔さんは、愛川さんについて2010年3月の取材にこう答えています。「下町でがんばる高齢の商店主のVTRが流れる時なんか、愛川さんは実に優しい目になるんです。街や歴史に対する知識が豊富というだけではなく、愛川さんの優しさが視聴者に伝わっているからこそ番組が長く続いている」
1千回の記念特番で「アド街」引退の話も出ている愛川さん。20年続けてきた番組について、次のように話しています。「街ってのは建物じゃない。人なんだ」。
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