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2015年02月28日

黒田有彩、センター今も満点 お茶大時代、ダメ元で宇宙飛行士応募

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タレントの黒田有彩さん(左から現在、高校3年生の卒業アルバム、大学の卒業式)

タレントの黒田有彩さん(左から現在、高校3年生の卒業アルバム、大学の卒業式)

出典: センター試験は成功、でも… 宇宙女子「可能性信じて」:朝日新聞デジタル


 国公立大の2次試験・前期日程が25日から始まります。NHK高校講座の物理基礎に出演する理系女子タレント・黒田有彩さん(27)は、9年前にセンター試験を受験。数学は200点満点という高得点でしたが、2次試験に失敗し、第一志望だった名古屋大学理学部合格はかないませんでした。一方で「高校時代の夢には近づいた」と話します。高校時代は優等生だった黒田さんが、大学受験や芸能界入りするまでを語りました。

黒田有彩さん=竹谷俊之撮影

黒田有彩さん=竹谷俊之撮影

忘れられない試験中の高揚感

高校3年のときの黒田有彩さん=卒業アルバムから、本人提供

高校3年のときの黒田有彩さん=卒業アルバムから、本人提供

 センター試験は会心の出来でした。模試でもとったことがないような高得点でした。

 国語が本当に苦手で、模試でも11月までは6割くらいの得点でした。これはまずいと思って最後の1カ月で過去問20年分を解きました。自分で決めたことをやり切った達成感からセンター当日はいい精神状態で迎えられました。

 「やったるぞ」と気合を入れて、設問最後の漢文から古文・評論・小説の順番で解きました。これが私の時間配分。始めの漢文が、まぁ驚くほど分かる! 思い浮かんだ答えがそのまま選択肢にあるという感覚。9割超えの快挙でした。

 2日目の数学では、これまで味わったことのない現象がおきました。興奮と集中で、右足が無意識にトントントンとリズムを刻んでいるんです。無音だったので周りに迷惑はかけてないと思うのですが、あの高揚感は今でも忘れられないですね。数学は200点満点でした。

2015年度センター試験の物理も100点満点でした


出典:黒田有彩(@KUROARI_RTTS)さん | Twitter

後期試験でお茶の水女子大学に合格

 でも、第一志望だった名古屋大学理学部は不合格でした。2次試験は母についてきてもらって、前日に名古屋入り。ただ、センターのときのような落ち着きはなく、何ものどを通らなかった。

 数学だったか、物理だったか。わからない問題にぶつかって頭が真っ白になりました。そうしたらもう立て直せなくなって。「落ちたな」と思いました。どんな問題が出たのかは全く思い出せませんが、帰りのバスで放心状態になっている私に母が「よくがんばったよ」とねぎらってくれたことは記憶に残っています。

 覚悟はしていましたが不合格の知らせはつらかったです。国公立大だけと決めていたし、浪人する覚悟もありませんでした。情けないことですが、志願書を出すとき後期試験を受験する気力は残っていないだろうと思っていたので、後期はセンターの得点で合否が決まるお茶の水女子大学理学部物理学科にしていました。合格の知らせには、うれしさと安堵(あんど)でへなへなと力が抜けました。

お茶の水女子大学の卒業式で記念撮影をする黒田有彩さん=本人提供

お茶の水女子大学の卒業式で記念撮影をする黒田有彩さん=本人提供

宇宙が大好きで

 小さい頃から“隠れ目立ちたがり屋“だった私は、自分にしかできないことを見つけようとしていたところがありました。ひらめいたのが、芸能界に行くことと、大好きな宇宙のことについて知ることでした。高2の終わりの進路志望調査で、第一志望「芸能界」と書いて、その唐突すぎる発表に母と先生を驚かせてしまいました。三者面談で「大学に行ってから好きなことをすればいい」と言われ、だったら「大学で宇宙を学ぼう」と思いました。

 中学のとき、アメリカ航空宇宙局(NASA)を見学する機会があり、そのときから宇宙のとりこでした。大学3年のときには、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が宇宙飛行士の募集していることを知り、応募したこともあるんです。実務経験など募集要項を満たさないのにもかかわらずです。熱意だけで何とかならないかと思って。この話を宇宙飛行士の星出彰彦さんにお話ししたら「僕も大学生のときに応募を考えたんですよ」とおっしゃっていて。偶然にも同じことをした方が夢を実現されてうれしかったですね。

 大学4年生の夏に宇宙飛行士の募集がありました。応募資格だった3年以上の実務経験がないので、書類を窓口に持参して直談判しましたが、だめでした。

出典:大学も宇宙飛行士の試験も、一度は落ちた 星出彰彦さん:朝日新聞デジタル

宇宙飛行士のコスプレをする黒田有彩さん=本人提供

宇宙飛行士のコスプレをする黒田有彩さん=本人提供

苦しいのは自分だけじゃない

 高3の6月にダンス部を引退してからは勉強漬けで、家と学校と予備校の3点を移動する日々でした。予備校が繁華街にあってキラキラした女子を見るとうらやましかった。

 当時「かわいい」ことに興味津々だった私は、机に鏡を置いて前髪や顔をやたらチェックしていました。今思うと痛すぎますし、第一そんなので勉強に集中できるはずありません。そういう気持ちの間は成績が伸びませんでした。

 ただ、2人の兄が勉強法を教えてくれたり、両親のサポートだったり、支えられて勉強ができていることを考えるようになって成績が変わりました。神戸だったので、阪神大震災のことも心のどこかにありましたね。今の生活は決して当たり前じゃない、苦しいのは自分だけじゃない。みんな苦しさを乗り越えて強くなるんだと、そう思えたのです。

黒田有彩さん=竹谷俊之撮影

黒田有彩さん=竹谷俊之撮影

「おぉ、スカウト来た-」

 受験生の時は、どこの大学に行くか、何を専門とするかでその後の人生が決まってしまうのでは、と不安でした。人生の大きな選択のように思えました。でも、決してそうではありません。大切なのはその選択のあと、自分が何をするかだと思います。

 高校3年の三者面談で「第一志望は芸能界」と言って周囲を驚かせた私は、大学1年の春、池袋を歩いていたときに芸能界にスカウトされました。そのときは「おぉ、スカウト来た-」って驚きましたが、名古屋大に落ちて東京に進学することになったことがつながっています。

 今、その憧れていた芸能界で宇宙に関するお仕事もしています。高校時代より夢にも宇宙にも近づきました。

 今しかできない受験勉強を、精いっぱいやり遂げてください。極限まで追い込んだ自分を褒めてあげられる日がきっと来ます。受験生のみなさんに光が差し込みますように。応援しています。
















【動画】黒田有彩さんから受験生へ=竹谷俊之撮影

出典:センター試験は成功、でも… 宇宙女子「可能性信じて」:朝日新聞デジタル

◇  ◇  ◇
 くろだ・ありさ 神戸市出身。タレント。NHK Eテレ「高校講座 物理基礎」に出演中。お茶の水女子大物理専攻の先輩でアナウンサーの加藤シルビアさんと、宇宙や物理学の魅力について対談した「宇宙女子」を1月26日に出版した。27歳。


出典:黒田有彩(@KUROARI_RTTS)さん | Twitter


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