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手帳なのに日付がない「ワナドゥ手帳」 犬・釣り・旅行…趣味の記録
生活雑貨店大手のロフトが作った「ワナドゥ手帳」が人気です。趣味の記録に特化。いつでも始められるように日付や曜日もありません。
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生活雑貨店大手のロフトが作った「ワナドゥ手帳」が人気です。趣味の記録に特化。いつでも始められるように日付や曜日もありません。
生活雑貨店大手のロフトが作った「ワナドゥ手帳」が人気です。趣味にまつわるデータや感想を記録する趣味特化型の手帳で、現在45種類が発売されています。いつでも始められるよう、一部の商品を除いて日付や曜日を省いた点も特徴です。
ワナドゥ手帳が発売されたのは昨年9月。ガーデニングやワイン、犬、カフェなど現在45種類のラインナップがあり、価格は税抜き1500~2300円。2月11日までで累計4万7千冊、売り上げが7千万円を超える人気商品です。
「あの手帳があったから、この趣味が出来た。そんな手帳にしたい」との思いで開発されたこの商品。ワナドゥとは「I Wanna Do Something」の略です。
ロフトでは、スマートフォンやタブレットの台頭で手帳の販売数は2010年をピークに減少傾向が続いています。スケジュール管理アプリを手帳代わりに使う人も増えるなか、趣味に特化することでコンテンツ性を高めて、コアなファンを作ることを狙っています。
売れ筋は、旅行や映画などオーソドックスなものが並んでいます。
1位―旅行
2位―映画
3位―クッキング
4位―読書
5位―写真
6位―ゴルフ
7位―登山
8位―食べ歩き
9位―子育て
10位―ヨガダイアリー
(昨年9月の発売日から15年2月11日までの累計)
ワナドゥ手帳は「どこで」「どれくらいの時間をかけて」「何をしたか」などのデータや感想を記入できるようになっています。
「映画」の場合、自分の見た映画のチケットを貼ったり、ストーリーなどを星五つで評価したりできます。また、興行収入上位になった映画や、3大映画祭の歴代受賞作品が記された付録もついています。こうした趣味に役立つ「知識ページ」は、どのワナドゥ手帳にも掲載されています。
45種類あるラインナップのうち、日付や曜日が入っているものは「カメラ」や「コーヒー」など6種類だけで、他はあえて外したそうです。
ロフトの広報担当者は「1年の始まりに新しいことをスタートするための手帳と考えて作り始めたのですが、それでは今すぐ始めたい人が使いにくいということで外しました」と話します。
「もはや手帳ではないのでは?」との声に対しては、「1年をどう過ごすか、もしくはどう過ごしたかを記すのが手帳と捉えれば、ライフスタイルノートとしてのワナドゥも手帳と呼べると思います。また、自由帳などと比べて携帯しやすいところも手帳らしい点です」。
思い出や記録を書いておけば、手帳を見ることで自分の趣味を振り返ることができます。スケジュール管理だけではなく、「あなたに寄り添って自分の知らない自分に気づかせてくれる」、そんな使い方を提案しています。