グルメ
うまい棒、没になった幻の商品名、消えたあの味 人気トップ3は…
うまい棒は年間6億本作られています。日本人の1人が年5本食べる国民食。そこには、あくなき挑戦心とエンターテインメント性へのこだわりがありました。
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うまい棒は年間6億本作られています。日本人の1人が年5本食べる国民食。そこには、あくなき挑戦心とエンターテインメント性へのこだわりがありました。
直径約3センチ、長さ十数センチ、重さ6グラム。スナック菓子・うまい棒は年間6億本作られています。日本人の1人が年5本食べる国民食。そこには、あくなき挑戦心とエンターテインメント性へのこだわりがありました。
うまい棒の誕生は1979年の7月でした。当時、販売元のやおきんに社員は5人もいなかったそうです。70年代はスナック菓子が次々と登場した年。そんな中、新商品を模索し、思いついたのが「10円で個包装」でした。あられなどの小物菓子を得意とする会社ならではの発想でした。
商品の「顔」となるネーミングには様々な候補が出ました。うまいロングバーやロング棒……。結局、「うまいんだから、うまい棒にしよう、で決まった」との理由で「うまい棒」になりました。
第1号はソース味。近所の店で売られているコロッケにかけるソースがイメージでした。現在の味は19種類。これまで発売されたものも合わせると、計51種類にもなります。それらの頂点に立つ今の人気トップ3は、コーンポタージュ、チーズ、めんたいです。
新しい味は常に追い求めています。2001年には、エビマヨネーズ味が発売されました。一般公募で1、2位だったエビとマヨネーズを組み合わせました。13年にはシュガーラスク味が登場。特徴となる中心の穴がありません。ラスクの食感に近づけようとした結果です。
売り上げが思わしくなかったり、味に改良の余地があったりする商品はいったん姿を消します。これまでにも、カニシューマイやアメリカンホットドッグ、抹茶クリーム、梅おにぎり、などがありました。なっとうは3度復活しています。
やおきんの商品課係長の田中浩次さんは次のように語っています。「今の子どもが大人になっても食べてもらいたい。未来の子どもたちにも愛されたい」。うまい棒の進化は続きます。
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