話題
ガリレオさんからの取材リクエスト
在外投票では最なぜか高裁判所裁判官の国民審査に参加できない。なんで?
最高裁判事の国民審査 海外でできない超アナログな事情
昨年の衆院選では、同時に最高裁裁判官の国民審査も行われました。海外からも投票は可能ですが、国民審査だけはできません。調べてみると、その理由には超アナログな事情がありました…
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在外投票では最なぜか高裁判所裁判官の国民審査に参加できない。なんで?
昨年の衆院選では、同時に最高裁裁判官の国民審査も行われました。海外からも投票は可能ですが、国民審査だけはできません。調べてみると、その理由には超アナログな事情がありました…
在外投票では、最高裁判所裁判官の国民審査に参加できないのですが、このように著しく参政権が侵害されている状況があるにも関わらず、なぜ具体的な改善措置が取られないのか、改善に向けてどのようなハードルがあるのかを取材してほしいです。 ガリレオ
昨年の衆院選では、同時に最高裁裁判官の国民審査も行われました。海外からも投票は可能ですが、国民審査だけはできません。調べてみると、その理由には超アナログな事情がありました…
海外で投票する制度は「在外選挙制度」と呼ばれています。元々、海外に住んでいる人は投票できませんでしが、1998年に法改正され、衆参とも比例区に投票できるようになりました。さらに、2005年、最高裁は比例区に限定した改正公選法を違憲と判断し2007年以降、選挙区でも投票できるようになりました。
海外から国内の選挙に投票するには、在外選挙人証が必要です。大使館などに申請すると、市区町村の選挙管理委員会が在外選挙人名簿に登録し、在外選挙人証が有権者に送られます。2013年9月現在で11万2390人が、在外選挙人名簿に登録しています。ちなみに、同じ時期に海外に住んでいる有権者は90万人前後とみられているので、全員が登録をするわけではないようです。
最高裁判事の国民審査が、海外でできないのはなぜか。それは、投票の仕方に理由があります。総務省によると、国民審査の場合は、公示と同時に対象となる最高裁判事の名前が決まります。名前は投票用紙に印刷され、有権者は辞めさせたい人に「×」をつけます。問題は、名前が印刷される点です。印刷した用紙を海外に送り、それを回収するには時間がかかります。国によっては、公示日から投開票日の間に終わらない可能性もあるため、国民審査は海外でできないことになっています。
国民審査以外の選挙は、候補者や政党の名前を自分で書くため、選挙ごとに印刷する必要がありません。そのため、回収に時間がかかる海外でも投票をすることができるのです。