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安倍首相が、選挙中に一度も訪れなかった県 安全保障重視のはずが…
衆院選で圧勝した安倍晋三首相ですが、一度も応援演説に入らなかった県があります。結果は4つの選挙区ですべての自民候補が落選しました。その県とは・・・
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衆院選で圧勝した安倍晋三首相ですが、一度も応援演説に入らなかった県があります。結果は4つの選挙区ですべての自民候補が落選しました。その県とは・・・
衆院選で圧勝した安倍晋三首相ですが、一度も応援演説に入らなかった県があります。結果は4つの選挙区すべてで自民候補が落選しました。その県とは・・・
選挙では知名度のある政治家の応援演説は、そのエリアの候補者にとって重要です。中でも首相はその筆頭格と言えます。街頭では多くの人が立ち止まり、候補者と並んだ首相の話に耳を傾けます。安倍首相は、今回の衆院選で74回の演説をこなしました。
14日のテレビ東京の開票特番で池上彰さんが「今回の選挙でアベノミクスはずいぶん訴えたが、集団的自衛権の憲法解釈をあまりおっしゃらなかった」と指摘しました。すると首相は「そんなことはありません。街頭演説は限られている時間の中でも、私は7~8割は安全保障について話をしているはずですよ」と即座に反論しました。
しかし、朝日新聞の取材では、安倍首相が「集団的自衛権」という言葉を使ったのは13回。選挙戦後半の5日間は一度も使っておらず、代わりに「切れ目のない安全保障法制を来年の通常国会で進める」という言い回しが目立つようになりました。
安倍首相が選挙期間中、一度も足を踏み入れなかった県、それは沖縄県です。沖縄県には在日米軍基地の4分の3が集中しており、「集団的自衛権」とも深い関わりがあります。11月の知事選では米軍基地の「辺野古への移設反対」を訴える翁長雄志氏が、自民推薦の仲井真弘多・前知事を破り知事に当選しました。
沖縄県では4つある小選挙区すべてで自民公認の候補が落選しました。1区では、共産の赤嶺政賢氏が当選しました。共産にとっては1996年以来となる選挙区での議席でした。
選挙期間中、自民以外の候補は反安倍政権で結束。現職の知事が共産候補を応援するという異例の展開になりました。
関西学院大学准教授の楠綾子さんは「早々にアベノミクスが争点とされ、外交・安保政策に関する議論はほとんどなかった」と指摘します。
また沖縄については「自民党は4小選挙区すべてで勝てなかった。さらに、次世代の党の不振も象徴的だ。これは安倍晋三首相よりも右に寄り、自主憲法の制定を求めたり、アジア太平洋戦争の侵略性を全否定したりする議論は有権者から受け入れられなかった、ととらえるべきだと思う」と分析しています。