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2014年12月19日

安倍首相が、選挙中に一度も訪れなかった県 安全保障重視のはずが…

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甲州市役所前で演説する安倍晋三首相=山梨県甲州市、2014年12月13日

甲州市役所前で演説する安倍晋三首相=山梨県甲州市、2014年12月13日

出典: 朝日新聞


 衆院選で圧勝した安倍晋三首相ですが、一度も応援演説に入らなかった県があります。結果は4つの選挙区すべてで自民候補が落選しました。その県とは・・・

全国で74回の演説

 選挙では知名度のある政治家の応援演説は、そのエリアの候補者にとって重要です。中でも首相はその筆頭格と言えます。街頭では多くの人が立ち止まり、候補者と並んだ首相の話に耳を傾けます。安倍首相は、今回の衆院選で74回の演説をこなしました。

「集団的自衛権」あえて避けた?

 14日のテレビ東京の開票特番で池上彰さんが「今回の選挙でアベノミクスはずいぶん訴えたが、集団的自衛権の憲法解釈をあまりおっしゃらなかった」と指摘しました。すると首相は「そんなことはありません。街頭演説は限られている時間の中でも、私は7~8割は安全保障について話をしているはずですよ」と即座に反論しました。
 しかし、朝日新聞の取材では、安倍首相が「集団的自衛権」という言葉を使ったのは13回。選挙戦後半の5日間は一度も使っておらず、代わりに「切れ目のない安全保障法制を来年の通常国会で進める」という言い回しが目立つようになりました。

街頭演説の後、有権者と握手する安倍晋三首相=2014年12月3日

街頭演説の後、有権者と握手する安倍晋三首相=2014年12月3日

2日の公示後、首相は全国で74回の演説をこなした。朝日新聞の取材では、安全保障政策に触れたのは31回で、全体の半分に満たない。この31回を詳しくみると、「集団的自衛権」という言葉を使ったのは13回。選挙戦後半の5日間は一度も使っておらず、代わりに「切れ目のない安全保障法制を来年の通常国会で進める」という言い回しが目立つようになった。

出典:(安倍政治 その先に)どう語ったか 批判メディアに警戒心 ネット・FBは積極活用:朝日新聞デジタル

安倍首相が行かなかった県は「沖縄」

 安倍首相が選挙期間中、一度も足を踏み入れなかった県、それは沖縄県です。沖縄県には在日米軍基地の4分の3が集中しており、「集団的自衛権」とも深い関わりがあります。11月の知事選では米軍基地の「辺野古への移設反対」を訴える翁長雄志氏が、自民推薦の仲井真弘多・前知事を破り知事に当選しました。

当選を決め、インタビューに答える赤嶺政賢氏(中央)=2014年12月14日

当選を決め、インタビューに答える赤嶺政賢氏(中央)=2014年12月14日

連立相手の公明党候補の応援で街頭演説に8回立ったが、安保は語らなかった。在日米軍基地の4分の3を抱える沖縄県には、入ることすらなかった。

出典:(安倍政治 その先に)どう語ったか 批判メディアに警戒心 ネット・FBは積極活用:朝日新聞デジタル

自民候補、4つの選挙区で落選

 沖縄県では4つある小選挙区すべてで自民公認の候補が落選しました。1区では、共産の赤嶺政賢氏が当選しました。共産にとっては1996年以来となる選挙区での議席でした。
 選挙期間中、自民以外の候補は反安倍政権で結束。現職の知事が共産候補を応援するという異例の展開になりました。

共産党は公示前勢力の8から21に増やし、沖縄1区では、1996年以来となる小選挙区での勝利を得た。志位和夫委員長らが「選挙の対立軸は自共対決だ」と訴え続けた結果、政権批判票の受け皿になった。

出典:共産8→21、批判受け皿に 衆院選:朝日新聞デジタル

当選を決め、花をつける共産党の志位和夫委員長

当選を決め、花をつける共産党の志位和夫委員長

アベノミクスに注目集まり埋没?

 関西学院大学准教授の楠綾子さんは「早々にアベノミクスが争点とされ、外交・安保政策に関する議論はほとんどなかった」と指摘します。
 また沖縄については「自民党は4小選挙区すべてで勝てなかった。さらに、次世代の党の不振も象徴的だ。これは安倍晋三首相よりも右に寄り、自主憲法の制定を求めたり、アジア太平洋戦争の侵略性を全否定したりする議論は有権者から受け入れられなかった、ととらえるべきだと思う」と分析しています。

街頭でおこなれたアンケート。35歳の会社員男性(右)は「争点はアベノミクス」を選んだ=2014年12月10日

街頭でおこなれたアンケート。35歳の会社員男性(右)は「争点はアベノミクス」を選んだ=2014年12月10日

早々にアベノミクスが争点とされ、外交・安保政策に関する議論はほとんどなかった。集団的自衛権について、民主党は閣議決定の手続きを問題視したが、全体としてアベノミクスの議論に埋没した印象がある。中国のふるまいへの不満、不安を国民の多くが共有していることもあり、大きな争点にはならなかった。
 そんな中、興味深いのは沖縄だ。自民党は4小選挙区すべてで勝てなかった。さらに、次世代の党の不振も象徴的だ。これは安倍晋三首相よりも右に寄り、自主憲法の制定を求めたり、アジア太平洋戦争の侵略性を全否定したりする議論は有権者から受け入れられなかった、ととらえるべきだと思う。

出典:(座談会)選挙の先、どこへ向かう 原彬久さん、小林慶一郎さん、楠綾子さん:朝日新聞デジタル

選挙期間中、安倍首相は何を語ったか

安倍首相の街頭演説での集団的自衛権への言及


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