IT・科学
高野 陽平さんからの取材リクエスト
はやぶさ2、成功したらどうなる?
はやぶさ2、戻れない運命 大気圏直前に、再び宇宙へ 生命の源探る
小惑星探査機「はやぶさ2」の打ち上げが成功し、6年50億キロの旅へ出ました。小惑星の石や砂を採取して、地球に帰ってくる計画です。でも、実は「はやぶさ2」本体は地球まで帰還せず、再び宇宙に戻ることになっているのです。
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はやぶさ2、成功したらどうなる?
小惑星探査機「はやぶさ2」の打ち上げが成功し、6年50億キロの旅へ出ました。小惑星の石や砂を採取して、地球に帰ってくる計画です。でも、実は「はやぶさ2」本体は地球まで帰還せず、再び宇宙に戻ることになっているのです。
小惑星探査機「はやぶさ2」の打ち上げ延期ですが・・
今回の調査がもし成功したとすると、生命の起源とか、歴史とか、宇宙人の情報がたくさんわかってくると聞いたのですが、本当ですか? 高野 陽平
小惑星探査機「はやぶさ2」の打ち上げが成功し、6年50億キロの旅へ出ました。小惑星の石や砂を採取して、地球に帰ってくる計画です。でも、実は「はやぶさ2」本体は地球まで帰還せず、再び宇宙に戻ることになっているのです。
「はやぶさ2」は小惑星の石や砂を採取し、2020年末に地球に帰ってきます。往復の飛行距離は52億キロになります。初代はやぶさは小惑星イトカワに行き、2010年に微粒子を地球に持ち帰りました。はやぶさ2はその後継機です。
「はやぶさ2」が調べるのは、生命の源です。太陽系の誕生当時の様子をとどめているとされる小惑星の水や有機物の成分を分析することで、太陽系の成り立ちや生命の起源の手がかりがつかめるかもしれないと言われています。
計画では小惑星に2018年夏ごろに到着し、約1年半、上空に滞在します。石や砂を採取する装置を3回、小惑星の表面に接地させます。そのうち1回は銅板を秒速2キロで表面に衝突させてくぼ地(人工クレーター)をつくり、地下から現れた物質を採取します。地下の物質は太陽光などによる変質が少なく、より昔の状態に近いからです。
数々のトラブルを乗り越えて「はやぶさ」が帰還した時は、日本中が感動に包まれました。「はやぶさ2」は、2020年11月~12月に帰還する予定です。しかし、「はやぶさ2」の本体は、計画では帰還しません。大気圏突入の直前に帰還カプセルを分離後、再び地球を離れます。目標はこれから決まります。52億キロを旅した後、そのまま再出発する壮大な計画なのです。