連載
#290 #小山コータローの4コマ劇場
〝借金〟返して怒られた、なんで? 「ドラクエ」例示、激怒の友人
え、ご、ごめん…
ごめんってば…。漫画家・小山コータローさん(@MG_kotaro)が描くのは、どこか奇妙だけどなぜかツボに入る4コマ漫画。想像の斜め上からくる小山さんの発想力で、ちょっとダウナーな頭をやわらかくしてみませんか。
「返しそびれ」の思い出と言えば、やはり高校1年生の序盤で借りた本を高校3年生の卒業式の日に返却したことでしょうか。
たしか「ダニの生態」みたいな本だったと思うんですが、何を隠そう僕は本が読めないんですよね。読めないというか、基本的に長い文字を読む気にならない。「ヴォイニッチ手稿」くらいイラストが入ってて欲しいです。
雑誌とか買っても写真しかみてないですし、漫画も基本的には絵を見て文字の3割くらいを読んで雰囲気で読んでいます。
そんな僕がなぜダニの生態を青春ど真ん中3年間借り続けたのか…
それは〝朝読書〟という朝15分くらい必ず全員読書をしなければいけない時間があったからです。僕は中学の3年間、中1の頃に1度だけ読んだ1冊の本で毎年読書感想文を書いた男です。そんな時間は苦痛でしかありません。
そもそも読みたい本などないのです。
そこで、とりあえず図書室へ行ってなんとなく目に入った「ダニの生態」を借りたわけです。正直朝読書の時間にその本を開くものの、本と俺の間にある空間を見つめているだけでした。
結局そのままその本を保持することにキメた僕は、とうとう高校3年生の卒業式を迎えてしまったのです。卒業式の校内放送で「3年1組の小山耕太郎さん、そろそろ本を返却してください」と懇願されたのでようやく返すことができました。
そのせいもあってか、卒業生が退場するときに在校生から一人1本のバラを渡されるのですが、僕だけ誰からももらえませんでした。
読書って本当に素晴らしいですね。
<こやま・こーたろー>
漫画家。「違和感」を作風とし、漫画家のSNS「コミチ」やXで毎日4コマ漫画を発信中。前後関係を無視したセリフや、突拍子もない理不尽な展開が得意。初の書籍『デリシャス・サンド・ウィッチーズ』(扶桑社)発売中。Xアカウントは@MG_kotaro。
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