ネットの話題
6年前まで知らなかった〝カリンバ〟 ミッキーの曲で8万「いいね」
「カリンバをもっと多くの人に」

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「カリンバをもっと多くの人に」
「ほっとする音ですね」「400円以上の価値を感じる」――。
8月、カリンバ奏者がSNSにアップした演奏動画が大きな反響を呼びました。複数の旋律を感じる豊かな響きの正体は、実は8音だけのカリンバ、しかも400円のガチャガチャでした。
400円のカプセルトイ🎶ガチャガチャの8音カリンバを弾いてみました🌼 pic.twitter.com/BcFEijcAoA
— Misa / カリンバ弾いてます☺︎ (@misa_kalimba) August 21, 2025
「親指ピアノ」とも呼ばれるカリンバは、アフリカ発祥の楽器で、金属でできた鍵盤を指先で弾いて演奏するものです。おおまかに、8音、17音、21音のものがあります。
「400円のカプセルトイ。ガチャガチャの8音カリンバを弾いてみました」
カリンバ奏者のMisaさんが8月、HMAから発売されたガチャガチャのカリンバで演奏したのは、多くの人にとってなじみのある「ミッキーマウスマーチ」でした。
Misaさんは、8音のカリンバがガチャガチャで発売されたことを知り「カリンバをもっと多くの人に知ってもらえるきっかけになるかもしれない」と購入。「色々と弾けそうな曲を試してみた中でも、ミッキーマウスマーチは8音でも比較的違和感なく演奏することができた」と、その動画を投稿しました。
カリンバ奏者のMisaさんの自宅には、様々な種類のカリンバが数十台あるといいます。
多くのカリンバを見てきたMisaさんですが、ガチャガチャでの発売を知ったときは「まさか、ガチャガチャで出てくるとは…」と驚いたそうです。
弾いてみた感想を聞くと、「自分でチューニングをする必要はありますが、それさえできてしまえば、400円とは思えないくらいちゃんと音が鳴るなと感じました」。
以前、17音のカリンバで「ミッキーマウスマーチ」をアレンジしたことがありましたが、今回はそれをさらに8音にアレンジしました。
ただ、やはり8音での演奏という制限には苦労したそう。「メロディーを低音や高音で弾いたりして、アレンジしました」
聞いた人からは「違和感がなかった」という声が寄せられたといいます。
Misaさんがカリンバの演奏を始めたのは、2019年の11月頃。働きながら何か楽器をやりたいという気持ちがあったといいます。
YouTubeで動画をみていると、たまたまオススメされたのがカリンバの演奏動画で、初めて知ったのだそうです。
サムネイルだけでは音色を想像できませんでしたが、再生してみると、「癒される音色で、感動しました」と振り返ります。
その音色の美しさに圧倒され、また、楽器としては比較的購入しやすい値段にも魅力を感じて、その日のうちに数千円のものを購入。
練習を重ね、自身でもYouTubeで動画を発信するようになりました。
「当時は日本人でカリンバの動画をあげている人は少なかった」といいますが、海外の奏者の動画はとても人気があることを知り、「日本の曲を演奏して発信したら、日本にももっと広まるかも知れない」と考え、自分でも発信するようになりました。
「幅広い世代の人に知ってもらいたい」という思いで、いまもJ-popから昭和歌謡まで幅広い曲を演奏しています。
最近では、YouTubeの視聴者と一緒に合奏をするイベントを開くこともあるそう。
「カリンバは、私が始めたころよりも、広がっているように思います。でも、まだカリンバをマリンバと間違える人もいたりするので、もっと知ってもらえたらいいな」と話しています。
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