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わらびもち「黒蜜ついてない!」地域差?メーカーにきっかけを聞くと

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わらびもちを買ったら、黒蜜がなくてきな粉しかついていなかったーー。そんな投稿がSNSで注目を集めました。実は、黒蜜がついているかどうかには〝地域差〟があるのだといいます。その理由を取材しました。
「久々にこのわらび餅買ったら黒蜜入ってなくてコストカットがこんなとこにも…と思ったら、なんと関東では黒蜜入りで関西はきな粉のみらしいです!」
Xにそう投稿したのは、静岡市の地域ブロガー「あおいさくや」さんです。
久々にこのわらび餅買ったら黒蜜入ってなくてコストカットがこんなとこにも...と思ったら、なんと関東では黒蜜入りで関西はきな粉のみらしいです!
— あおい さくや @ 静岡市観光&グルメブログ『みなと町でも桜は咲くら』 (@sakuyaoi) June 6, 2025
そしてその境界線が静岡県内らしく、静岡で買うと販売店により入ってたり入ってなかったりするんですね〜!ζζ https://t.co/20guJjpe5D pic.twitter.com/4eWmEEGqdy
あおいさんが投稿で言及したのは、大阪の和菓子メーカー・明日香食品のわらびもちです。
朝食代わりや、おやつとしてよく買っていたそうですが、久々に購入したところ、黒蜜が無いことに驚いたといいます。
本当に、地域によって黒蜜の有無が変わるのでしょうか。明日香食品の担当者に聞いてみると、東日本はきな粉と黒蜜をつけていますが、西日本はきな粉だけをつけているそうです。
東日本で黒蜜をつけるようになったきっかけは、ある消費者からの「リクエスト」でした。
明日香食品は2000年ごろに東日本に進出しましたが、当初、わらびもちは「全く売れませんでした」といいます。当時は東日本で売るわらびもちも、きな粉だけをつけていました。
「どうしたら売れるか頭を悩ませていたところ、お客様から『東日本はくず餅にきな粉と一緒に黒蜜をかけて食べる文化なので、わらび餅にもきな粉だけではなく黒蜜もつけてほしい』とリクエストがありました」。
ほどなくリクエストに応えて黒蜜をつけたところ、「爆発的に売れるようになりました」とのこと。
今ではわらびもちは看板商品になり、年間1億粒以上を製造しているのだといいます。
では、東日本と西日本の境界線はどこなのでしょうか。
明日香食品では、「静岡の西部はきな粉のみ、静岡の東部はきな粉と黒蜜が主流だと思います」ということでした。
この境界は意図してできたわけではなく、「明日香食品の大阪の工場から供給しているエリア、千葉の工場から供給しているエリアによって自然に境界線が発生しました」。
千葉工場では黒蜜+きな粉、大阪の工場ではきな粉のみの商品を製造していました。しかし数年前から大阪でも両方の商品を製造しているそうです。
静岡市の地域ブロガーであるあおいさんは偶然、黒蜜の有無の境界線で購入していたことになります。
あおいさんは「小さいころから当たり前に触れていた商品が、西日本または東日本のみの流通だったという事実を、大人になってからネットニュースで知る機会が時折あります。静岡ではそれが片方に寄らず、東西両方の商品となじみがあるパターンは多い気がします」といいます。
「大人になるまで認識すらしていなかったことばかりなので、(東西の商品に触れられる)豊かさというのは特段感じてはいませんでしたが、東西で違いがあり両方流通しているのが静岡だけという商品に関しては今思えばお得な立場ではありますね」
あおいさんの投稿には12万いいねがつきました。
「あくまで私が気づいていなかっただけで、当たり前に知られていることなのかなと投稿直後には思いましたが、『初めて知った』『黒蜜なんて合うの!?』『きな粉だけで味するの!?』と東西からそれぞれ驚きの声が次第に伸びていき、楽しく反応を眺めさせていただきました。普段は静岡あるあるネタ投稿中心だったので、より広い範囲での地域性の話題を提供できたのはうれしいです」
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