MENU CLOSE

IT・科学

行楽中のレジャー施設での事故、消費者庁が注意喚起 過去に死亡例も

屋内アミューズメント施設などにも設置されているゴーカート※画像はイメージ
屋内アミューズメント施設などにも設置されているゴーカート※画像はイメージ 出典: Getty Images
行楽中に事故が起きる例があるとして、消費者庁が注意を呼びかけたのは、レジャー施設におけるゴーカートなどの「乗り物」体験です。子どもに人気のイベントですが、子どもが日常で生活にはない操作や速度を体験するため、重大な事故につながる危険性があるとします。2022年には2歳の男児が死亡する事故も発生。どのような点に注意すればいいのでしょうか。(朝日新聞デジタル企画報道部・朽木誠一郎)
【PR】指点字と手話で研究者をサポート 学術通訳の「やりがい」とは?

見物客にカートが突っ込む事故も

行楽シーズンも盛り。さまざまなレジャーを楽しむ機会がありますが、中でも遊園地やイベントでのゴーカートのような「乗り物」体験は子どもに人気です。

屋内外を問わず設置されたサーキットで四輪車や二輪車などの乗り物を体験するもので、公道でなく施設(イベントなど一時的なものを含む)を用いるため、運転免許は必要とされないことが多く、低年齢の子どもが楽しむ姿も多く見られます。

しかし、そんな「乗り物」体験について、消費者庁は「自分自身だけではなく、周囲を巻き込んでの重大な事故につながる危険性がある」と、X(旧Twitter)で注意喚起しました。

こうした体験活動では、子どもの頃から運転に慣れ、安全運転に必要な技能や知識の習得など交通安全意識を高めることにつながる一方で、子どもが普段しない操作や速度を体験することになるため、運転操作を誤ると、自分自身だけではなく周囲を巻き込んでの重大な事故につながる危険性がある、とします。

2022年9月には北海道で開催された子ども向けゴーカート体験イベントで、小学校高学年の児童が運転するカートが見物客に突っ込み、2歳の男児が死亡する事故が発生しました。

事故は宿泊施設の駐車場に作られた1周約200メートルの仮設コースで起き、排気量200ccの1人乗りカートが制限時間3分以内で周回するものでした。

この事故を受け、消費者庁はスポーツ庁を通じて、子ども自身がゴーカートなどを運転できる施設等の安全確保のため、一般社団法人日本自動車連盟(JAF)に要請し、JAFは23年3月に「ゴーカート等の乗り物体験等を含むイベントに係るガイドライン」を公表しています。

消費者庁の担当者は、ゴーカートのような乗り物を体験するときは、事故を防ぐために、以下の点に注意が必要だと呼びかけました。

<事前にウェブサイトなどで子どもが乗り物を運転できるかどうかだけではなく、遊戯施設やイベント会場等の乗り物に関する管理状況を調べておき、安全対策が十分にとられている施設等を選びましょう。>
<観客として体験イベント等に参加する場合は観覧エリアの場所も確認しましょう。>
<施設等の利用規約や注意事項・禁止事項をよく確認し、正しく使用しましょう。巻き添え事故に遭わないよう、決められたエリア内で観覧・乗降を待ちましょう。>

関連記事

PICKUP PR

PR記事

新着記事

CLOSE

Q 取材リクエストする

取材にご協力頂ける場合はメールアドレスをご記入ください
編集部からご連絡させていただくことがございます