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解散総選挙ならぬ海産総選挙 石場にしげる海藻類、想いをハラス鮭…

担当者に話を聞きました

候補者数は前回と同じ8ですが、うち半数が新人です
候補者数は前回と同じ8ですが、うち半数が新人です 出典: 噴火湾とようら観光協会提供

目次

 解散総選挙のさなか、北海道豊浦町では地元の観光協会が「海産総選挙」を実施中です。日程も総選挙に合わせてあり、期日前投票や、世論調査ならぬ「魚論調査」、選挙公報ならぬ「鮮魚公報」もあります。担当者に話を聞きました。

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北海道豊浦町の観光協会が企画


 総選挙が公示された15日、「第3回北海道豊浦町海産総選挙」が告示されました。

 投開票日は総選挙と同じ10月27日で、16~26日に期日前投票も実施。

 いずれの投票もwebのみで、住民以外も参加できます。

 企画した「噴火湾とようら観光協会」のホームページでは、海産総選挙についてこう説明しています。

 北海道豊浦町は噴火湾においてホタテ養殖を最初に成功させた「ホタテ養殖発祥の地」として、様々な困難を乗り越え技術改良を重ねながら、北海道の漁業を牽引してきたまさに「ホタテ」の名産地です。

 このホタテに限らず、豊浦町内で水揚げされる代表的な海の幸を「立候補者」として見立て、人気No.1を決定する『北海道豊浦町 第3回 海産総選挙』を3年ぶりに実施します!! 皆さまの清き1票をお待ちしております!!!

立候補しているメンバーは


 「衆議院解散の話が出てから、解散してほしいような、してほしくないような、複雑な気持ちでニュースを追って準備してきました」

 そう話すのは、噴火湾とようら観光協会の田中博子さんです。

 これまで2017年、2021年の総選挙に合わせて実施してきた海産総選挙。

 投票総数は2017年が2454票だったのに対し、2021年は2万5175票と10倍以上に。

 話題になった要因の一つに、候補者ポスターの面白さがあります。

 第3回となる今回、立候補しているメンバーとキャッチフレーズは以下の通りです。

 【鮭】 心の叫びを魚卵あれ 「3年越しの想いをハラス」

 【ウニ】 やめよう! ちくちく言葉

 【まぐろ】 勝ちトロう! ツナがりのある未来を ミクロからマクロへ

 【ホタテ】 V2の資質と実績 貫こう 貝派なくとも ご贔屓に

 【海藻類】 地豊藻生(ちほうそうせい)を海中から 石場にしげる

 【オオズワイガニ】 噴火湾で勢力拡大 時代の殻は俺が破る

 【ボタンエビ】 「かけ違い」のない世界へ

 【たこ】 ユチャク ダメ! ゼッタイ!! 北海に卍固め(オクトパスホールド)
出典: いずれも噴火湾とようら観光協会提供

ダジャレが多い理由は


 「前回の毛ガニに代わって、今回はオオズワイガニがカニ界の公認を得て立候補しています。実際にオオズワイガニが大量発生したことを反映しています」と田中さん。

 候補者数は前回と同じ8ですが、うち半数が新人です。

 各候補のキャッチフレーズは、観光協会の職員や漁協関係者、地元のデザイン会社スタッフたちで考えたそうです。

 「結果的にダジャレが多くなっているのはメンバーの年齢構成の影響かもしれません」

 ホタテの「貫こう 貝派なくとも ご贔屓に」は、「貝」を含む漢字を並べて構成。

 鮭の「3年越しの想いをハラス」の3年は、前回総選挙からの期間だけでなく、鮭が生まれた川に戻ってくるまでの期間が約3年であることもかかっているそうです。

 また、投開票日までに、世論調査ならぬ「魚論調査」、選挙公報ならぬ「鮮魚公報」も予定しています。

 総選挙に乗っかって町をアピールしようというこの取り組みについて、田中さんはこう話します。

 「小さな町ですが海産物も豊富なのでぜひ遊びに来てください。海産総選挙だけでなく、衆議院選挙にも清き1票をぜひよろしくお願いします」

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