ネットの話題
「あぶ刑事」じゃん!「サングラスを着用する場合があります」が話題
背景には深刻な事情がありました
酷暑のなか、神奈川県警管内の警察署がSNSに投稿した「健康被害防止のため、サングラスを着用します」というお知らせが話題になっています。添付された画像のサングラス姿の警察官にコメント欄は盛り上がりました。
《神奈川県警察本部地域部の施策として、大和警察署でも直射日光や乱反射等による各種事故防止や紫外線による健康被害防止のため、屋外で警察官がサングラスを着用する場合があります》
添付された2枚の画像には、パトカーの前で、色の濃いサングラスを着けてほほえんでいる制服姿の女性と男性警察官たち。どことなくスタイリッシュに見えます。
投稿には「かっこいい!」「体が第一」「応援してます」と好意的な意見が並びました。
また「当然だろ、神奈川県警なんだから、サングラスは標準装備」「あぶない刑事で予習済み!」と、神奈川・横浜を舞台にした「あぶない刑事(デカ)」の舘ひろしさんと柴田恭兵さん演じる「タカ&ユージ」を思い出す人や、「大門団長!」と渡哲也さん演じる大門圭介が活躍する「西部警察」派の人が現れて、コメント欄は盛り上がり、3.6万件の「いいね」がつきました。
神奈川県警察本部地域部の施策として、大和警察署でも直射日光や乱反射等による各種事故防止や紫外線による健康被害防止のため、屋外で警察官がサングラスを着用する場合があります。
— 神奈川県大和警察署 (@yamato_police) July 22, 2024
また、熱中症対策として、警察官がコンビニ等に立ち寄り、飲料水を購入する場合もありますので御理解ください。 pic.twitter.com/3qjtdNNWLL
神奈川県警によると、サングラスの着用はこれまでも認められてはいたのですが、実際には白バイ乗務員など一部の職員にしか活用されていなかったそうです。
今年6月から「紫外線による目の健康被害の防止、直射日光の乱反射による事故防止の観点」をかんがみ、「街頭活動などに従事する全ての警察職員を対象」にして、サングラスの着用をうながしました。
サングラスだけでなく、「ネッククーラーの装着や、ドリンクホルダーの携行」も解禁し、「日陰や車両などで避暑を行うことや、勤務中も安全な場所、状況で適宜水分補給することを、推奨する」と呼びかけました。
これを受けて、大和警察署もXを通じて市民に対し「熱中症対策として、警察官がコンビニ等に立ち寄り、飲料水を購入する場合もあります」と理解を呼びかけたのです。
サングラスは個人が必要に応じて購入し、上司の許可を得て身につけているそうです。
警察官のサングラス着用については、全国各地の警察で今夏、同様の動きが広がっています。
もともと警察官は、国家公安委員会の規則で勤務中は制服の着用が義務づけられ、私服の着用は捜査などの場合だけ。服装は、警察手帳などの必携品に加え、ワイシャツの色まで細かく規定されているそうです。
一方で、猛暑のさなかの交番勤務などで体調不良になり、救急搬送されるケースも全国的に相次いでいました。
こうした事情を重くみて、各県警ではサングラスのほか、刃物から身を守る耐刃防護衣(たいじんぼうごい)の下に付ける保冷剤や冷却ベストなど、業務に支障のない暑さ対策グッズの「解禁」を急いでいます。
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