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命を救う「骨髄ドニャー」 バンクの仕組み、カプセルトイで知って

制作費募るプロジェクト実施中

全国販売を目指しているカプセルトイ「骨髄ドニャー」。日本骨髄バンクのドナー登録の現状を知ってほしいと企画されました
全国販売を目指しているカプセルトイ「骨髄ドニャー」。日本骨髄バンクのドナー登録の現状を知ってほしいと企画されました 出典: カプセルトイ「骨髄ドニャー」製作プロジェクト

目次

「仲間の命を救うのにゃ」。そんなキャッチコピーで全国販売を目指している、猫をモチーフとしたカプセルトイがあります。その名も「骨髄ドニャー」です。企画の背景には、骨髄移植のドナー登録が〝ピンチ〟という現状を知ってもらいたいとの思いがありました。(withnews編集部・水野梓)

制作費の支援を募る

企画したのは、カプセルトイブランド「ブライトリンク」と、プロダクト開発チーム「専業ムフ」です。

出典:カプセルトイ「骨髄ドニャー」製作プロジェクト

血液の病気で移植が必要な患者と、ボランティアで登録したドナーをつなぐ「日本骨髄バンク」を知ってもらおうと、12月18日から応援購入サービスで制作費の支援を募っています。

◆カプセルトイ「骨髄ドニャー」製作プロジェクト
https://www.makuake.com/project/kotsuzui-donyar/

骨髄移植が必要な子ども…ドナー見つからず

企画がスタートしたきっかけは2年ほど前。4歳のときに血液の難病と診断され、骨髄移植を必要としている田中謙智(けんち)くんの状況を、制作チームが父の浩章さんから聞いたことでした。

骨髄バンクに移植を希望した患者のうち、実際に移植できるのは2人に1人にとどまっています。謙智くんもドナーが見つかっていませんでした。

出典:カプセルトイ「骨髄ドニャー」製作プロジェクト

一方で、骨髄バンクに登録しているドナー54万人のうち、半数超が40歳代。

ドナー本人の健康のため、55歳で引退と決まっており、若い登録者が増えなければ10年以内に22万人がドナーを引退してしまうという「大ピンチ」に陥っているのです。

出典:カプセルトイ「骨髄ドニャー」製作プロジェクト
幸いにも謙智くんは骨髄移植の次の治療手段だった臍帯血移植が成功し、ことし退院。いまは治療の副作用に気をつけながら小学校に通っています。

<関連記事>「ぼく、しむ」ドナーを待つ息子のために父は… 骨髄バンクのピンチ
https://withnews.jp/article/f0231024000qq000000000000000W02c10701qq000026291A

しかし父の田中さんは「18カ月にわたる治療・入院生活で、ドナーを待つ患者さんをたくさん見てきました。自分に何かできることはないかと考え、骨髄バンクの説明員になったり、講演会で体験を語ったりして、ドナーの重要性を伝え続けています」と話します。

多くの患者がドナーを待っている現状

企画のメンバーのひとり、ブライトリンクの佐藤明香里さんは、5月ごろに親族を白血病で亡くしたそうです。企画の打診があったときには「ご縁のある仕事。ぜひご一緒したいと思いました」と振り返ります。

「私も親族が病気になって骨髄バンクについて調べて、初めて知ったことばかりでした。多くの方がドナーを待っている現状というのは、私も伝えていきたいと思っています」と話します。

カプセルトイのキャラクターの猫は全部で5種類。骨髄採取の時に使われる「医療用ドレープ」を腰にかけて横たわっています。

出典:カプセルトイ「骨髄ドニャー」製作プロジェクト

プロジェクトでは金型代などの制作費を募り、成功した場合、病院などにも設置できるよう商談を進めていく計画です。

佐藤さんは「猫が好きな方にも回してもらいやすいモチーフになっています。300円で楽しめるカプセルトイを通じて、まず『知る』から始めてもらえるという点も素敵だな、と思います」と話します。

若い世代に人気のカプセルトイを通じて

デザインなどを担当した専業ムフの森昭太さんは、田中さんの体験を聞いて、初めて骨髄移植にまつわる現状を知ったそうです。

「まわりに患者さんやその家族がいなければ、骨髄移植や病気はなかなか〝自分事〟になりづらいと思います。でもカプセルトイは、特にドナー登録が求められている若い世代に人気のものです。手にとって『これはなんだろう?』と興味を持ってもらえるんじゃないかと感じました」

出典:カプセルトイ「骨髄ドニャー」製作プロジェクト

人気の動物だということや、「ドナー」と「ドニャー」のごろあわせがうまくいったことから、モチーフを猫に決定。骨髄移植にまつわる正しい知識を得てほしいと、カプセルにはミニパンフを封入することにしています。

出典:カプセルトイ「骨髄ドニャー」製作プロジェクト

森さんは「カプセルトイのいいところは、知ってもらう〝面〟をつくれるところだと思います。これまで社会課題について知る場所ではなかったカプセルトイのスペースで、偶然、骨髄ドナーの情報を目にしてもらうことができます」と語ります。

「それに、誰かが『骨髄ドニャー』を飾っていたら、『その猫って何?』と尋ねたりして、情報の輪が広がることも起こりえます。コミュニケーションが広がって、骨髄バンクについてもっと知ってもらえたらうれしいですね」と話しています。

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