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#38 特別じゃない日

夕食作り「手伝う」と息子 正直面倒だけど…〝予想外〟の笑顔のわけ

漫画「おてつだい」の一場面。お母さんが忙しくなる夕飯の準備前に、子どもが「お手伝いする」と言い出して……。
漫画「おてつだい」の一場面。お母さんが忙しくなる夕飯の準備前に、子どもが「お手伝いする」と言い出して……。 出典: 稲空穂さん提供

目次

 「特別じゃない日」をテーマにした単行本が発売された漫画家・稲空穂さん。SNSで発表して注目を集めた漫画「おてつだい」に込めた思いを聞きました。
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漫画のあらすじ

YouTubeの料理動画を観て、自分でもカレーが作りたくなった小学生の息子。

18時過ぎから、お母さんがカレーを作ろうとしたところをつかまえて「動画で作り方観たから大丈夫!」と、自信満々。でも、お母さんからすれば、手伝わせたら余計に時間がかかるのはわかりきっています。

「じゃあ、お母さんが下ごしらえまでやるから、僚太はカレールーを入れるのを…」
「オレもう小2だしさ、なんでもできるよ! なに手伝おうか?」

子どものまっすぐな瞳を見て、お母さんは覚悟を決め、料理を教えることにします。

20時を回り、お父さんが帰宅したころカレーが完成。かなり遅めの夕ご飯になってしまいましたが、息子は「お父さんと一緒のごはん久しぶりじゃん!」と嬉しそう。

いつも帰宅が遅いお父さんは、子どもたちと一緒にご飯が食べられなかったのです。

ひさしぶりに一緒に囲む食卓で「お父さんにも今度作り方教えるよ!」「なら早く帰ってこないとな」と笑う2人に、お母さんも笑顔になりました。

作者・稲空穂さんからのメッセージ

仕事でも家事でも、今まで自分が行っていた作業を誰かに手伝ってもらう際は、大なり小なり必ず「説明」をしなければいけません。

その「説明」の時間が惜しく、つい自分でできることは自分でこなしてしまいます。

ただ、その「時間」は「本当に惜しむべきものだったのかな?」とふと思いました。

惜しんで作った時間と、「お手伝い」を通した誰かとの時間は、比べるのももったいないものだったのかもしれない、と今になって感じています。
稲空穂さんのツイッターがこちら

書籍「特別じゃない日」の第1集はこちら

書籍「特別じゃない日」の第2集はこちら

書籍「特別じゃない日」の第3集はこちら

withnewsでは原則毎月第三水曜日に、稲さんの漫画とともに作品に込めたメッセージについてのコラムを配信しています。

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