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ネットの話題

「こう見えて営業中」に館長ダメ出し 桂浜水族館の自由すぎる貼り紙

制作の経緯を取材しました

作り替えた後の貼り紙
作り替えた後の貼り紙 出典: 桂浜水族館提供

目次

 桂浜水族館(高知市)が来館者向けに作った貼り紙が先日、SNS上で注目を集めました。制作の経緯を取材しました。

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桂浜水族館とは


 高知の名勝「桂浜」の浜辺に建つ桂浜水族館。

 そのX(ツイッター)アカウントは、フォロワーが25万を超える人気アカウントです。

 過去にはこんな自虐投稿が話題になったこともあります。

 「なめんな。閑古鳥飼ってんだよこっちは」(2019年5月)

 「桂浜水族館開館していますよ? 45分経つのにノーゲストって人類が滅亡した以外に考えたくないんですけど? 経営が氷河期ですか?」(2019年9月)

「風強いき閉めちゅう!」


 そんな水族館のアカウントが10日午前、「どんな水族館やねん」という文章とともに、館内の貼り紙を投稿しました。

 「こう見えて営業中 扉を開けて入ってきてください」

 貼ってある場所はチケット売り場前の扉。

 普段は開放されていますが、台風6号の影響で雨風が強くなったため閉めてあり、そのことを知らせようと貼ってあるようです。

 約1時間後、今度は「館長に『丸くなりすぎ』と叱られたので、作り直します!」と投稿。

 さらに5時間ほど経って、新たな貼り紙の画像をポストしました。

 「風強いき閉めちゅう! すまんけんど自分で開けて入ってきて!!!!!!! 大歓迎ウエルカム!!」

 この投稿に対して、「自由だね!」「とんがってるのが普通なの良き」といったコメントが寄せられ、いいねは2万を超えています。

担当者に聞きました


 「投稿を見た館長から『もっとハマスイらしさを出そうぜ!』とLINEが来たので、作り直した結果が今回の成果です」

 そう話すのは、桂浜水族館の広報担当者です。

 最初の貼り紙については「扉を閉めると廃墟感といいますか、閉館感が炸裂してしまうので、『こう見えて営業中』という貼り紙を作りました」と説明します。

 掲出してすぐに新しいものに貼り替えることになり、桂浜水族館だからできる貼り紙を考えることに。

 その結果、方言を使ったインパクトの強いものが出来上がったそうです。

 「どんな時も攻めの姿勢が大切ですね」と担当者。

 話題になったことについては、こう話します。

 「毎度妙な投稿ばかりがバズるなぁ、と。それが桂浜水族館なんですけど(笑)。ちょっとでも笑っていただけると、嬉しく思います。これを機に田舎の小さな水族館に興味を持ち、ひとりでも多くの方が水棲生物や水族館の役割を知る一歩になればと思っています」

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