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ネットの話題

「神々しい…」光る便器 TOTOが非売品キーホルダーに込めた思い

サイズは実物の「20分の1」だそうです

話題になったTOTOのノベルティグッズ
話題になったTOTOのノベルティグッズ 出典: 橋本純@ビスタさんのツイッターより

目次

ミニチュアトイレのふたを開けると、LEDライトがピカッと光る。トイレなど水回りの大手メーカーTOTOが作る、「光る便器」のキーホルダーがSNSで話題になりました。実物の約20分の1サイズで〝非売品〟ということですが、なぜ作られたのでしょうか?

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新商品発売や30周年を記念して

TOTOによると、キーホルダーは2022年8月に発売した「ネオレストLS」をモデルにしています。新商品をアピールするためのノベルティグッズで、流通業者やリフォーム店などに配布しているそうです。

「ネオレスト」は、TOTOが1993年から展開する「タンクレストイレ」のシリーズ。2023年4月に30周年を迎えました。

一つのシリーズが30年続くことは珍しく、「ネオレストLS」の販売・プロモーションを担当する五十嵐優子さんは、「業界で最新のデザインや技術をいち早く搭載してきたことがお客様にも認知されて、選ばれ続けているのかもしれません」と振り返ります。

キーホルダーは、新商品の発売とシリーズ30周年を記念して2022年11月頃に企画し、4万個制作されました。2023年5月頃から配布しているそうです。

ノベルティの企画を担当した林忠興さんは「長くネオレストシリーズを販売いただいている業者さんへお礼を込めています」と話します。
 
30周年を迎えた「ネオレスト」
30周年を迎えた「ネオレスト」 出典: TOTOのHPより

こだわりの再現性

キーホルダーのモデルとなった「ネオレストLS」は、5年ぶりにフルモデルチェンジした商品。使うたび便座裏を除菌する「便座きれい」機能を搭載し、便器の部分をすべて陶器にしてデザイン性を高めたといいます。デザインは、ニッケルかブラックのアクセントカラーを選べるようになっています。

キーホルダーでは、そのフォルムやデザインの再現にこだわりました。アクセントカラーは、実物を制作工場に送って計5回の重ね刷りで色を再現したといいます。

ふたを開けるとLEDライトが明るく光る仕様になっていますが、「新機能『便座きれい』で 便座裏を除菌し、さらにトイレの清潔を保てるようになったことを表現した」そうです。

「ネオレストLS」をモデルにしたノベルティグッズ
「ネオレストLS」をモデルにしたノベルティグッズ 出典: TOTO提供

ノベルティは以前から

TOTOがトイレをデザインしたノベルティを作ったのは今回が初めてではありません。

担当者によると、過去 には初代「ネオレストEX」をモデルにしたストラップがあり、ふたを開くと中に小判が入っているデザインだったといいます。当時はウォシュレットをリサイクルして作っていたそうです。

その後も新商品を発売するタイミングなどでノベルティグッズを出していましたが、基本的には非売品でした。

キーホルダーの制作は今回が約10年ぶり。受け取った相手からは「おもしろい」という反応のほか、「懐かしい」という声もあったそうです。再現性が高いグッズは、社内でも好評だったといいます。

初代「ネオレストEX」をモデルにした「金運ストラップ」。中には小判が入っています
初代「ネオレストEX」をモデルにした「金運ストラップ」。中には小判が入っています 出典: TOTO提供

「全人類が欲しい」けど…

7月上旬、トイレのキーホルダーがツイッターに投稿されると、多くの人の目に留まりました。「神々しい」「全人類が欲しいやつ」「商品化して」とコメントが寄せられ、「いいね」は10万を超えています。

「カプセルトイの玩具であるのか?」と期待する声もありましたが、ノベルティの企画を担当した 林さんは「カプセルトイなど商品化の予定はありません」と話します。

キーホルダーは関係者でないと手に入りませんが、TOTOのサイトではネオレスト30周年を記念したペーパークラフトをダウンロードできるようになっていて、「ぜひ挑戦してみてください」と呼びかけています。

【関連サイト】TOTO トイレペーパークラフト

ツイッターで話題になったことを受け、「ここまで反響があるとは思いませんでした。みんなトイレが好きなんですね」と林さん。

「 TOTOはデザイン・機能・快適性を追い求めた日本のトイレ文化をリードしてきた自負があります。『トイレ=日本の誇れる文化=TOTO』と感じ取ってもらえたらうれしいです」

五十嵐さんは「これからは、業者さんだけでなく一般ユーザーさんにも、さまざまなかたちでネオレストを知っていただける機会を増やしていきたいです」と話しています。

 

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