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おばあちゃん、嘘ついてゴメンね 友達の前で出されたおやつが里芋で

孫娘は今もこのことを後悔しています

「祖母のおやつ」の一場面
「祖母のおやつ」の一場面 出典: 枇杷かな子さん提供

目次

 友達が家に遊びに来た日、祖母がおやつとして出してくれたのは蒸した里芋だった――。恥ずかしくてとっさにウソをついた孫娘は、今もそのことを後悔しています。

「祖母のおやつ」
「祖母のおやつ」 出典: 枇杷かな子さん提供

「きぬかつぎ」を出されて


 大好きだった祖母との日常や、夫との何げないやりとりをエッセー漫画にしている枇杷かな子さん。

 描かれているのは何げない日々ですが、読んだ人が「その気持ちわかる」と言いたくなる描写が魅力です。

 2021年には「アゴが出ている私が彼氏に救われるまで」(KADOKAWA)を出版。

 ツイッターやインスタグラム、noteなどで定期的に漫画作品を公開しています。

 そんな枇杷さんが2年前に描いたのが「祖母のおやつ」です。

 枇杷さんが幼かったころ、帰宅すると同居していた祖母がいつも世話をしてくれていました。

 ある日、友人たちを家に招くことになり、祖母に「おやつ用意してね」と頼んだそうです。

 友達の家に遊びに行ったときはポテトチップスだったり、手作りドーナツだったり。

 どんなお菓子が出てくるかと思っていたら、「きぬかつぎ」という小さな里芋を蒸したものでした。

「プリンあったのにないなー」


 きぬかつぎは枇杷さんの大好物。

 祖母は「こうツルッとむいて塩つけて食べてみ」と友人たちに食べ方を教えています。

 あまりの恥ずかしさに、枇杷さんは冷蔵庫を開けて「プリンあったのにないなー」とつぶやきました。

 そんな物が入っているわけもないのに、見えを張りたくてウソをついたのです。

 きぬかつぎは友人たちに好評で、「今日は泊まっていきたかったな」と言いながら帰って行きました。

 見送った後、祖母から声をかけられた枇杷さん。

 見えを張ったことをちゃかされるかな? それとも叱られるかな?

 そう思っていたら、祖母は「次はプリン買ってくるね」と言ったそうです。

 寂しげで、申し訳なさそうな顔を見て苦しくなった枇杷さん。

 とっさに「きぬかつぎ、おいしかった」と伝えると、「そうかい」といつもの優しい声が返ってきたといいます。

「祖母のおやつ」の一場面
「祖母のおやつ」の一場面 出典: 枇杷かな子さん提供

いずれは本に


 「あの日の後悔や、大事にされた感謝を表現したくて描きました」と枇杷さん。

 亡くなって数年経ってから描いたので、直接読んでもらうことはできません。

 ただ、描いている時は祖母とちゃんと向き合えている感覚があり、泣きながら描いたといいます。

 これまで発表した祖母とのやりとりを描いた漫画は40作品ほど。

 幸せな思い出の中にある切なさや、ちょっとした悲しみ。

 わがままで愛情を受けるだけだった自分への後悔も込めているそうです。

 読んだ人の心の底にある思い出を引き出す力になれたらいいな。

 祖父母がいない人にとっても、温かくて切ない時間を体験しているような気持ちになってもらえたらいいな。

 そんな思いで祖母とのエピソードを描いているそうです。

 「読者のみなさんからたくさん感想をいただけるのがありがたいです。いつの日か、祖母を描いた漫画を本として残すことが目標です」

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