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連載

#135 #小山コータローの4コマ劇場

「思ってたのに!」が止まらない 母娘の口論、巻き込まれた父さえも

もう絶対に聞く!

小山コータローさんの漫画「思ってたのに!」
小山コータローさんの漫画「思ってたのに!」
みんな落ち着いて…。漫画家・小山コータローさん(@MG_kotaro)が描くのは、どこか奇妙だけどなぜかツボに入る4コマ漫画。想像の斜め上からくる小山さんの発想力で、月曜日、ちょっとダウナーな頭をやわらかくしてみませんか。
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小山コータローの4コマ劇場

「思ってたのに!」

小山コータローさんの漫画「思ってたのに!」
小山コータローさんの漫画「思ってたのに!」

消えた「戦う意志」

たびたびツイッターでも話題になるギャグ漫画作家の小山さん。小山さんに「やる気を失う瞬間」を聞いてみました。

やる気を失う瞬間…これは、色々ありますよね。
 
僕がまだ小学校低学年の時です。記憶にある中の台風では、最も古い台風の記憶。
 
横殴りの雨が降り注ぐ中、小学校から家に帰っていたのですが、あまりにも全身が濡れていたので僕は右手にシャワーヘッドでも持っているのかと思いました。
 
しかしながら、持っていたのは傘でした。「傘を持っているにもかかわらずこんなに濡れるなんて、僕の知ってる雨じゃない!」
 
そう、台風なんです。
 
初めて意識した台風に弄ばれながらも必死に家まで帰ろうとしている中、さらなる悲劇が襲います。
 
そう、尿意なんです。
 
「おしっこを我慢しながらこんなに濡れて帰らないといけないのか!」という矛盾に天を仰ぎながらしばらく歩いていましたが、服が濡れることで宇宙から帰ってきたNASAの乗組員くらい身体が重くなってきたのです。
 
「わしゃ宇宙から帰ってきたNASAの乗組員か!」とそのままのフレーズを心に響かせていたのですが、もう僕の尿意は限界を迎えていました。
 
「こんなに濡れているのに漏らしちゃいけないわけがない」
 
その瞬間、僕はもう尿意や台風と戦うことをやめました。台風の中をさっそうと漏らしながら真顔で歩きだす僕。むしろ、漏らすことで濡れることを相殺したのです。
 
もう戦う意志はありません。全てのやる気を失った少年は、自然と一つになり、地球の恵みにありがとうと涙を流しながらギャグ漫画作家となったようです。

<こやま・こーたろー>
 漫画家。「違和感」を作風とし、漫画家のSNS「コミチ」やTwitterで毎日4コマ漫画を発信中。前後関係を無視したセリフや、突拍子もない理不尽な展開が得意。初の書籍「デリシャス・サンド・ウィッチーズ」(扶桑社)発売中。Twitterアカウントは@MG_kotaro

   ◇

 漫画家・小山コータローさんの連載「#小山コータローの4コマ劇場」は原則週1回(月曜日)、withnewsで配信していきます。
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