連載
#130 #小山コータローの4コマ劇場
「先生強いや」 医師と男の子の〝だるまさんが転んだ〟勝負の行方
だ!
病院の思い出と言えば、僕は今までの人生で大きな怪我というのは一度だけしたことがあります。
数年前、本業の仕事中の事です。細かい説明は省きますが、とある施設の大浴場の浴槽のフチからフチヘ跳びながら移動していたんです。
すると足を滑らせ、スネを強打しながら温泉にダイブしてしまいました。
その瞬間は「恥ずかしいよぉ!」という気持ちが先行していたので痛みを感じていませんでしたが、湯船から上がろうとしても足に力が入りません。
下半身だけアンパンマンの設定を守ってるのか?と思いましたが、どうやら打ちつけた左脚が言うことをきかないようです。
そこで両腕の力だけで、陸地に上がる時のセイウチを彷彿とさせる動きでなんとか体を持ち上げました。
左スネをみると、明らかに腫れていました。丸の内のOLも全員「腫れていると思う」に丸いシールを貼っていました。
病院に運ばれ、レントゲンを撮ると綺麗に左スネが折れていることがわかり、人生初の骨折というわけです。
何よりびっくりしたのは、車椅子で診察室に行った時にお医者さんが「折れてるから、下の売店で松葉杖を買って、戻ってきてください」といわれたことです。
「売店で売ってるんだ。」
「俺が買ってこないといけないんだ。」
という2点が僕の心を締め付けていました。
みなさんは浴槽のフチからフチへ飛び回るようなことをしないようにしましょうね!
<こやま・こーたろー>
漫画家。「違和感」を作風とし、漫画家のSNS「コミチ」やTwitterで毎日4コマ漫画を発信中。前後関係を無視したセリフや、突拍子もない理不尽な展開が得意。初の書籍「デリシャス・サンド・ウィッチーズ」(扶桑社)発売中。Twitterアカウントは@MG_kotaro。
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