連載
#121 #小山コータローの4コマ劇場
「俺がプロジェクトのエンジン」と豪語 かっこいいけど「立花…」
立花…
僕が生きる上でのエンジンは、やはりコメディだと思います。
僕はコメディという名のエンジンを搭載し、笑顔という名のタイヤを転がし、恵比寿顔の車体で、クスクス…という音のウインカーを出し、変顔ワイパーで雨を凌ぎ、爆笑クラクションを鳴らすモンスターマシンなんです。車検は通らないです。
しかし僕はこう見えて小心者を人見知り汁で煮たような性格なのです。今日もお昼ご飯にコンビニで出汁茶漬けを買うときに精一杯の「温めてください…」が店員さんに届かず、温められないまま渡されてしまい「もう一回言うのも申し訳ないか…」と、一緒に買ったコールスローだけで昼飯を車の中で済ませました。
こんな男なので、最近心の調子を崩してしまいました。心の調子がジェンガだったら、負けです。
そこで、コメディ以外にも心の拠り所を作ろうと奮闘しておりました。35歳にして初ピアスをあけたり、初マニキュアをしたり…
しかし長く伸ばしていた髪を短く切ったことも相まって、派手めのピアスをしたときは和田アキ子さんを彷彿とさせるR&Bギャグ漫画作家となってしまいました。
さてこの記事を書いてる2日後はコミティアというオリジナル作品販売イベントです。
「このコラムを読んだ人は、イベントに来てくれましたか?」
すいません、死んだ後のビデオメッセージみたいでしたね。
また来世で!
<こやま・こーたろー>
漫画家。「違和感」を作風とし、漫画家のSNS「コミチ」やTwitterで毎日4コマ漫画を発信中。前後関係を無視したセリフや、突拍子もない理不尽な展開が得意。初の書籍「デリシャス・サンド・ウィッチーズ」(扶桑社)発売中。Twitterアカウントは@MG_kotaro。
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