連載
#98 コミチ漫画コラボ
ふなっしーの「梨柄」に魅せられた女性 漫画に込めた〝尊敬と感謝〟
「クレイジー」ではない一面を伝えたいと思いました
ふなっしー、いつもありがとうーー。つらくてしんどい毎日を過ごしていた高校3年生のとき、梨の妖精「ふなっしー」と出会い、救われた女性。ふなっしーへの思いを漫画にし、「ブレない〝梨柄〟を知ってもらいたい」と話します。
作者は、会社員として働きながら漫画家を目指している中恭(なかきょう/@nakakyoooo)さんです。漫画はこう始まります。
「高校の頃 悪いことが重なって毎日辛くてしんどい時期があった」
「そんなときテレビに現れたのが 梨の妖精ふなっしーだった」
高校3年生のとき、父親を亡くした中恭さん。家族の気持ちは沈み、受験生だった中恭さんは勉強に力が入らなくなりました。
そんなとき、たまたまテレビに現れたふなっしー。「なんとなく印象に残る程度」だったのが、「気付けば目が離せなく」なっていました。
漫画には、ふなっしーの人柄ならぬ「梨柄」やテレビ番組などでの名言、魅力がたくさん詰まっています。
「人を笑顔にする」を一番に考えてきたこと。
毎年クリスマスの時期にはプレゼントを持って子育て支援施設を訪問していること。
歴史などに詳しく、クイズ番組で賞金300万円を獲得したこと。
中恭さんは、「ゆるい顔なのにブレなくて クレイジーなのに冷静で深くて 賢くておもしろくて 人を笑顔にするために全力」と表現します。
「ふなっしーは『ヒャッハー』と叫んでクレイジーというイメージを持つ人が多いと思いますが、こんな一面があることも知ってほしいです」
中恭さんはふなっしーの出演番組をほぼ全て、オンタイムや録画をしてチェックしていました。
中でも特に印象に残っている番組が、2014年11月15日放送の「SWITCHインタビュー 達人達(たち) 阿川佐和子×ふなっしー」(NHK Eテレ)です。
漫画には、阿川さんに「ふなっしーにとって一番幸せな状況は?」と聞かれたときのふなっしーが描かれています。
「やっぱねー 死ぬまでにどれだけ楽しい想い出を作れるか ってことなっしなー」
「それにもしお金が必要なら死ぬほど仕事すればいいし 学問が必要なら死ぬほど勉強すればいいと思うなっしー」
この番組の録画は今でもずっと消さず大切に残していて、見返しながら漫画を描いたそうです。
中恭さんは、「ふなっしーは頭が良いし、ブレない。その『梨柄』が大好きです。尊敬しています」と話します。
ふなっしーは現在、イベントや動画の配信を中心に活動しています。
今でもイベントに参加するという中恭さんは、「ふなっしーへの気持ちはこれからも冷めることはないと思います」と話しました。
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