ネットの話題
「こんなところに太陽はありません」幼稚園のお絵かき、心のしこりに
大人の概念に当てはめたらピカソなんて全否定
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大人の概念に当てはめたらピカソなんて全否定
子ども時代の「お絵かき」について、いまも「怒られないように緊張しながら描いていた記憶がある」と話すのは、ウェブで漫画やイラストを発表しているさてよさん(@sateyo)です。
幼稚園に通っていた30年ほど前、お絵かきをしている時間に「こんなところに太陽はありません」「この色を使ってはいけません」と幼稚園教諭から言われた当時の体験をマンガにしました。
マンガと共に、《幼稚園の頃に先生に言われたことがいまだに心にひっかかっています。 先生の真意は分かりませんが「絵を描くことにやってはいけないことがあるんだ」と当時は思いました。 人を傷つけたり犯罪行為でなければ自由に描いていいんじゃないかな、と今は思っています》とツイッターに投稿すると、3万件以上の「いいね」がつきました。
※ただの吐き出しです。
— さてよ (@sateyo) March 23, 2022
幼稚園の頃に先生に言われた事が未だに心にひっかかっています。
先生の真意は分かりませんが「絵を描くことにやってはいけないことがあるんだ」と当時は思いました。
人を傷つけたり犯罪行為でなければ自由に描いていいんじゃないかな、と今は思っています。
後で消すかも pic.twitter.com/mKug51kNco
女の子の絵を描くことが好きで画面いっぱいに描いていたという当時のさてよさん。「絵に関してだけではなく、他にも厳しい指導をしていた」という先生でしたが、太陽の位置や、特定の色を使わないよう指示されたことで「当時、私は先生の言うことは絶対だとおもっていたので、『怒られたくないからやらないようにしよう』と思っていました」。
当時をいまでも覚えているのは「怖かったから」。怒られないようにと、「緊張しながら絵を描いていた記憶があります」。
当時を振り返り「せめてなぜだめなのかを説明してほしかったですが、できれば自由に描かせてほしかった」と話します。
私が子どもたちの絵画表現をみるときに気を付けている点は年齢によって異なります。
3歳以降は、色使いでいえば、「カラフルだな」とか「好きな色を使うんだな」とか、ありのままを受け止めています。
表現に「正しい」「正しくない」はなく、その概念とは切り離さないといけません。何を表現したのか、それを肯定的に受け止めていくことです。
よく聞くのは「真っ黒に塗るのが気になる」。確かにそれはなにかあるかもしれません。でもそれを「黒に塗っちゃだめよ」ではいけません。「なにかあるのかな?」と思いながら「いっぱい描けたね」と受け止めるのが大人の役割です。もしそれで何かを表現しているのであれば、大人は、それは何を表現しているのかを考え、受容しなくてはいけません。
もし、子どもの表現を大人の概念に当てはめて評価してしまうと、ピカソなんて全否定ですよね。
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