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MAXのLINA、38歳で語学留学した過去 夢中で学んだ経験が貯金に

卒業式で挑んだ「大イベント」

MAXのLINAさん=本人提供
MAXのLINAさん=本人提供

10代に「スーパー・モンキーズ」でデビューした沖縄出身のダンスボーカルグループMAX 。様変わりした音楽業界で迎えた26周年も、第一線で走り続けます。仕事や子育て、自分自身の活動などについて語る「MAXコラム」。LINAさんは38歳の時に、語学留学で渡米しました。学生時代とは異なり、大人になってからの学びは特別な経験になったと振り返ります。

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30代でLAに語学留学

季節の変わり目は体調を崩しやすい時ですが、皆さんお変わりなくお過ごしでしょうか?春になり、お日様が顔を出している時間も長くなり、暖かい日も増えてきましたね。

私たちのスタジオの前の通りには桜並木があり、チラホラと桜も咲き始めています。思わず立ち止まって写真を撮ってしまうほどです。桜を見ると、心も春の日差しのように晴れて、新しいことにチャレンジしたくなります。あ〜桜の満開の日まで待ち遠しいですね。

そんな桜が咲く頃は、「卒業式」の季節でもあります。

実は私、2016年の12月から語学留学でロサンゼルスの学校に通っていたことがあるんです。と言っても、短期留学だったので3カ月間という短い期間ではありましたが……。

大人になって味わう学生ライフは、感慨深いものでした。
子どもの頃なんて、先生たちに大事なことを聞かされても全く興味が湧きませんでした。勉強に関心がなかった頃に比べ、大人になって学ぶことって、なぜあんなにも夢中になれるものなんでしょう。

留学中は、毎朝7時に起きていました。14時までの授業も、珍しく一度も眠気が起こらず、新しい知識が増えることに楽しさや面白さを感じていました。学生の頃の自分とはホント別人のようです(笑)

2016年に米国・ロサンゼルスに短期留学をしたLINAさん=本人提供
2016年に米国・ロサンゼルスに短期留学をしたLINAさん=本人提供

やはり、いくつになっても自分の意思で学びたいと思い立った時が始めどき。その一方で、自分の意思ではない場合は、周りに何を言われてもその大切さや楽しさに気付かないもんなんですよね。

それが、意識が変わると行動にも変化が出てくる。学ぶことの意味を理解し、時間の大切さや、人との出会い、自分を一回りも二回りも成長させたいと刺激を求め、内面を豊かにする喜びに気づいていくんでしょうね。

こんな大切なことを、若かりし頃に気づいていたら……。きっと、また違った人生に出会っていたんだろうなぁと、ふとした時にもう一人の自分の人生を想像しちゃうこともあります。けれども、勉強をしなかった代わりに、私は歌とダンスに出会いました。もう一人の自分が出会うことのなかった素晴らしい仲間や仕事に出会えた。

自分が努力してきて、切り開いてきた道だもの。“タラレバ”の妄想は無駄な抵抗ですね(笑)
今まで経験してきた全ての出来事に感謝して、これからの経験に生かしていくことが一番です。

MAXのLINAさん=本人提供
MAXのLINAさん=本人提供

卒業式で英語スピーチを披露

貯金したお金は、もちろん使えば減っていくけど、「経験貯金」は使っても減りません。まさに使い放題ですね。素晴らしい財産です。

そして、私の3カ月間の留学期間も終わり、学校では同じタイミングで終了する生徒さんたちと合同の卒業式も行われました。

卒業式では、卒業生徒が期間中に学んだ実力を試される場所でもありました。
それは、英語でのスピーチ。集まった先生方や生徒さんの前で発表をしなければいけなかったのです。

留学時代、卒業式でスピーチをするLINAさん=本人提供
留学時代、卒業式でスピーチをするLINAさん=本人提供

いくら英語を学んだといはいえ、自分が思っていることを英語で文章にするのは、なかなかハードルの高いことでした。卒業式の何日か前から、ひたすら辞書を広げ、課題に奮闘した日々も、今となっては懐かしいです。

先生に何度もチェックを入れてもらい、シンプルな言葉で発音しやすい単語を並べ、一から自分で文章にした私の集大成とも言える大切な想い。

学校で出会えた世界中のクラスメイトと、同じスタートラインに立ち、カタコトの言語で心を通わせあい、助けあった日々があったからこそ生まれた友情。

いつも笑い合うことばかりだったから、お別れするのは寂しかったけど今ではSNSの時代。いつでも連絡を取り合えたり、近況報告を知ったりすることができるのが嬉しいです。

みんなのおかげで、笑顔でセレモニーを祝うことが出来て、卒業式の日は忘れられない1日となりました。

                 ◇

〈MAX〉NANA/LINA/MINA/REINAの沖縄県出身4人組ダンスボーカルグループ。1995年にデビュー。翌年発売のサードシングル『TORA TORA TORA』でブレーク。1997年に『Give me a Shake』でオリコン初登場1位を獲得。その後も『Ride on time』など数々のヒット曲を発表し、紅白歌合戦に5年連続5回出場。近年は音楽活動の他に、個人でのバラエティー、ドラマ、舞台出演など活動の幅を広げている。2021年に “Do Shot”と“Viva la Mambo”収録の37枚目シングル『Do Shot』をリリース。2022年1月1日に、寅年を記念して全6曲すべて『TORA TORA TORA』を収録したミニアルバム『寅 寅 寅』を配信。


2022年1月11日にLINA単独の電子写真集「HAIR DANCE」を発売。(https://store.negativepop.net

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