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「イシイのミートボール」小さくなった? 消費者の疑問に素敵な返答

広報担当者に経緯を聞きました

現在販売されているミートボールのパッケージ
現在販売されているミートボールのパッケージ 出典: 石井食品提供

目次

 「♪イシイのおべんとクン、ミートボール」のCMでおなじみの石井食品(千葉県船橋市)。そのミートボールが「小さくなったのではないか」という疑問がツイッター上で寄せられ、公式アカウントが返答しました。広報担当者に経緯を聞きました。

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現在販売されているミートボールのパッケージ
現在販売されているミートボールのパッケージ 出典: 石井食品提供

1974年に発売


 石井食品がミートボールを発売したのは1974年。

 当初はお弁当のおかずというよりも中華風の総菜を意識した商品でしたが、1979年にリニューアル。

 「イシイのおべんとクン ミートボール」となって味付けも変更。

 内容量もグラム表記から、個数に変更されました。

 1997年からは食品添加物を使用しない取り組みを開始し、アレルギー対応なども実施。

 メーカー希望小売価格は、2008年から現在に至るまで税抜き120円で据え置いています。

1974年発売当初のミートボールのパッケージ
1974年発売当初のミートボールのパッケージ 出典: 石井食品提供

数も大きさも変わってません


 そんなミートボールに対して先日、「小さくなってるよね?」といった疑問がツイッター上で寄せられました。

 それに気づいた石井食品の公式アカウントが、こんな返答をしました。

 「じ、実は……イシイのミートボールはずっとサイズを変えておりません よくこのようなお声を頂くのですが、みなさんが大人になった証拠なのかな、と思って笑顔でツイートを拝見しております笑 みなさんの子どもの頃の記憶に結びついているのは嬉しいです……!」

 翌日には、補足としてこうツイートしました。

 「昨日は、たくさんの方に子どもの頃の思い出を語って頂けて、ミートボールの歴史を感じました 嬉しすぎる……ッッ! サイズは変わってなくてもどーせ粒数は減ってるんでしょ……と思った方! 安心してください、1979年のリニューアルの頃からずっと10粒入ってますよ!!(これ以前はグラム表記でした)」

 これらの投稿に対して、「数も大きさも変えてないなんてすごい」「ミートボールは石井以外考えられない」といったコメントが寄せられ、最初のツイートへのいいねは10万を超えています。

石井食品のツイート
石井食品のツイート 出典: ツイッター

広報担当者に聞きました


 「大きさが変わったのではないかというお声は、これまでもけっこういただいていました」

 そう話すのは石井食品顧客体験デザイン部の池田明子さんです。

 ここ数年、SNSのチェックを頻繁にするようになり、社員間で情報を共有してディスカッションをしているといいます。

 日頃コメントを読んでいて感じるのは、幼いころの思い出を懐かしむ声が多いこと。

 それだけ大人になってから食べなくなってしまっているんだろうな、と感じたそうです。

 「そんな中で『大人になって食べたら印象が違うんだろうな』という話になり、そこから『みなさんが大人になった証拠なのかな』という言葉につながりました」

ミートボールの製造工程
ミートボールの製造工程 出典: 石井食品提供

大きさが変わらない理由


 ミートボールの大きさが変わらない理由は2つあるといいます。

 1つ目が「お弁当の隙間に入りやすいサイズ」という理由。

 お弁当の主役になれないと考え、他のおかずを詰めた後、隙間に入る大きさを意識したそうです。

 もう1つが「子どもにとっての食べ応え」。

 メインターゲットである子どもたちの口の大きさを考え、大きすぎず小さすぎないサイズになっているのです。

ミートボールを使ったお弁当
ミートボールを使ったお弁当 出典: 石井食品提供

社長の耳にも届いた


 「みなさまがミートボールの思い出を語っていただけたことが本当にうれしかったです」と池田さん。

 今回の反響は社長の耳にも届いたようで、ご機嫌な週末を過ごしていたといいます。

 そして、工場サイドからはこんな声が寄せられたそうです。

 「大人になって1回離れても、こうして思い出してもらえる。いい歴史を築いてこられたのかもしれないね。頑張ってきた甲斐があった」

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