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「動物を2万2千匹描く女」の〝今〟 約束を果たすには10年の計算

はじまりは、手帳に描いた1匹のカエルでした=晴夏さん提供
はじまりは、手帳に描いた1匹のカエルでした=晴夏さん提供 出典: 晴夏さんのツイッター

目次

はじまりは、手帳に描いた1匹のカエルでした。まるで罫線にぶら下がっているような遊び心満載のイラストです。「『罫線で遊ぶ小動物』が1RTにつき1匹増える手帳です」――。2年ほど前、画家の晴夏さん(@_harenatsu)がカエルのイラストを添えて投稿をすると、約2万2千件のリツイートがありました。この約2年。晴夏さんは〝約束〟を果たそうと、手帳を埋め尽くすほどの動物たちを描き続けていました。

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はじまりは1匹のカエル

画家の晴夏さんは、油絵や水彩画など幅広く手がけ、北海道千歳市にコーヒーを飲みながらのんびりと絵を眺められる「小さな」(晴夏さん)画廊を開いています。手帳だけでなく、店舗の壁などの「大きな絵」も描いています。

そんな晴夏さんは、2020年4月8日に、こんな投稿をします。

「『罫線で遊ぶ小動物』が1RTにつき1匹増える手帳です」

2年ほど前の晴夏さんのツイート
2年ほど前の晴夏さんのツイート 出典:晴夏さんのツイッター

1匹のカエルが罫線にぶら下がっているように見えるイラストが添えられていました。「コロナ禍になり、仕事が急激に減ってしまいました」と晴夏さん。絵に関心を持ってもらうために投稿したそうです。

ねらい通り、約2万2千件のリツイートと大反響がありました。でも、これで終わりではなかったのです。

動物を22000匹描く女

投稿からおよそ2年が経った今年の2月3日。晴夏さんは、こんな投稿をします。

「私は 2年程前にTwitterの企画で 動物を22000匹描く事になった女です」「未だに描き続けていて、現在の記録は2802匹です」

罫線にだらりとぶら下がったパンダ、手帳を食べるヤギ――。シャープペンシルと色鉛筆で描いた遊び心満載のイラストに、リツイートは8万件を超えました。

「予想以上の量に『ひゃっ』と変な声が出ちゃいました」「見ていてプラスの感情しか湧いてこない」といった称賛が集まりました。

手帳を埋め尽くす動物たち=晴夏さん提供
手帳を埋め尽くす動物たち=晴夏さん提供 出典:晴夏さんのツイッター

それだけではありません。返信欄は「(カエルが)ダンク決めてるNBA選手感」「パンダがどの子もぐでっとしてて愛おしい」と、「推し動物」の感想を言い合う場にもなっていました。

手帳を食べてしまうヤギ=晴夏さん提供
手帳を食べてしまうヤギ=晴夏さん提供 出典:晴夏さんのツイッター

裏切るわけにはいかない

およそ2年間、描き続けていたことも称賛されました。「継続してやり続けていることに感服致しました」「どれもテキトーじゃなく凝っててめっちゃ凄い!!」

「特に理由はなく、フォロワーさん達に知らせるためだけに軽い気持ちで投稿しました」と晴夏さんはコメントしています。「今回、あらためてたくさんの反響を頂いたのは想定外の出来事でした」

手帳の絵は、仕事の合間に描いているそう。決まったペースはないそうです。ただ、ならすと1日4匹ほど。残り約1万9千匹を同じペースで描き続けるとすれば、単純計算で10年以上かかります。

「毎日絵を描く事は私の幼少期からの習慣なので、普通に生きていれば達成する目標です。心配や同情の声をたくさん頂いていますが、私は全く苦には思っておりません」と晴夏さんは話します。

そして、こうも言います。「私は 絵を求めて下さる方々のおかげで生活できているので、その方々を裏切るわけにはいかないと思っています」

罫線にぶら下がるパンダ=晴夏さん提供
罫線にぶら下がるパンダ=晴夏さん提供 出典:晴夏さんのツイッター

お気に入りはカエル

晴夏さんは「私が一番気に入っているのも、フォロワーさん方からの人気が一番高いのも、蛙です」と話します。

晴夏さんは北海道千歳市で画廊を営んでいます。入場料は500円。ウェルカムドリンクとして、コーヒー(またはジュース、お茶など)を飲みながら作品を楽しむことができます。手帳をもっていくと、絵の「テイクアウト」(1匹あたり3千円)も可能です。

要予約で、晴夏さんのツイッター(https://twitter.com/_harenatsu)のDMなどで受け付けています。
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