連載
#16 猫と警備員、ほっこり攻防の日々
猫と警備員、ケンちゃんが女性職員と攻防 警備員気分で侵入したの?
ドヤ顔で侵入した理由は?
美術館に入ろうとする猫と、防ごうとする警備員のやりとりで話題になる尾道市立美術館(広島県)。来春の特別展まで警備員はお休み中ですが、黒猫が侵入を試みました。
(前映像)この後、すぐに取り押さえましたが。。もしかすると美術館の一番奥まで進入したかも⁈ #尾道市立美術館 pic.twitter.com/rJ5L39PLd6
— 尾道市立美術館 (@bijutsu1) December 9, 2021
近くのレストランで飼われている黒猫ケンちゃんが、最初に注目を集めたのは2017年3月。
開催中だった「猫まみれ展」の会場に入ろうとして、警備員・馬屋原定雄さんに阻止される様子がツイッターで紹介されたのがきっかけでした。
その後も「猫と警備員の攻防」としてたびたび話題になっていますが、侵入を試みるのは警備員が馬屋原さんの時がほとんど。
馬屋原さんが来るのは特別展の時だけなので、そのたびに美術館職員は攻防戦を期待してカメラを構えています。
『いつもと違うニャ🐈⬛be not the usual』(20211208) 🎨久しぶりの正面!あえなくスタッフに確保されましたニャ。#尾道市立美術館 #尾道 #猫 #cat pic.twitter.com/oBGKK0Uipx
— 尾道市立美術館 (@bijutsu1) December 8, 2021
そんな美術館のツイッターアカウントが8日、こんなつぶやきを投稿しました。
「久しぶりの正面! あえなくスタッフに確保されましたニャ」
添付された25秒の動画には、女性職員に両脇を抱えられたケンちゃんが、館内から外に運び出される様子が映っています。
先月中旬に秋の特別展が終わったため、馬屋原さんが次に警備に来るのは来春の予定。
今回は不在の時を狙って侵入し、ミュージアムショップ近くまで進んだところを捕獲されました。
「受け付けから『ケンちゃんが来てます』と連絡があって駆けつけたのですが、かなり奥まで進んでいました。最長記録かもしれません」
そう話すのは、いつも攻防を撮影している美術館職員です。
『黒豹⁉︎🐈⬛Black panther⁉︎』(20211207) 🎨カラスがやたら鳴いているので、外に出て見ると。。ケンちゃん👀実に堂々と!#尾道市立美術館 #尾道 #猫 #cat pic.twitter.com/L5yKigPoFo
— 尾道市立美術館 (@bijutsu1) December 8, 2021
馬屋原さんが不在の時を狙った、久しぶりの侵入劇。
思い当たる理由として職員は、前日のカラスとのやりとりを挙げます。
ツイッターに投稿された14秒の動画を見ると、美術館近くの坂道の手すりの上に、カラスが数羽が止まっています。
「カアカア」と鳴いているところに向かってケンちゃんが近づいていき、威嚇するかのような動きを見せる様子が収められていました。
「馬屋原さんが不在の間、自分が美術館を警備しようと考えているのかもしれませんね。翌日に侵入を試みたのは、成果を報告に来たのかも」
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