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連載

#16 猫と警備員、ほっこり攻防の日々

猫と警備員、ケンちゃんが女性職員と攻防 警備員気分で侵入したの?

ドヤ顔で侵入した理由は?

女性職員に両脇を抱えられたケンちゃん
女性職員に両脇を抱えられたケンちゃん 出典: 尾道市立美術館のツイッター

目次

 美術館に入ろうとする猫と、防ごうとする警備員のやりとりで話題になる尾道市立美術館(広島県)。来春の特別展まで警備員はお休み中ですが、黒猫が侵入を試みました。

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最初は2017年3月


 近くのレストランで飼われている黒猫ケンちゃんが、最初に注目を集めたのは2017年3月。

 開催中だった「猫まみれ展」の会場に入ろうとして、警備員・馬屋原定雄さんに阻止される様子がツイッターで紹介されたのがきっかけでした。

 その後も「猫と警備員の攻防」としてたびたび話題になっていますが、侵入を試みるのは警備員が馬屋原さんの時がほとんど。

 馬屋原さんが来るのは特別展の時だけなので、そのたびに美術館職員は攻防戦を期待してカメラを構えています。

女性職員との攻防


 そんな美術館のツイッターアカウントが8日、こんなつぶやきを投稿しました。

 「久しぶりの正面! あえなくスタッフに確保されましたニャ」

 添付された25秒の動画には、女性職員に両脇を抱えられたケンちゃんが、館内から外に運び出される様子が映っています。

 先月中旬に秋の特別展が終わったため、馬屋原さんが次に警備に来るのは来春の予定。

 今回は不在の時を狙って侵入し、ミュージアムショップ近くまで進んだところを捕獲されました。

 「受け付けから『ケンちゃんが来てます』と連絡があって駆けつけたのですが、かなり奥まで進んでいました。最長記録かもしれません」

 そう話すのは、いつも攻防を撮影している美術館職員です。

前日にカラスを警戒


 馬屋原さんが不在の時を狙った、久しぶりの侵入劇。

 思い当たる理由として職員は、前日のカラスとのやりとりを挙げます。

 ツイッターに投稿された14秒の動画を見ると、美術館近くの坂道の手すりの上に、カラスが数羽が止まっています。

 「カアカア」と鳴いているところに向かってケンちゃんが近づいていき、威嚇するかのような動きを見せる様子が収められていました。

 「馬屋原さんが不在の間、自分が美術館を警備しようと考えているのかもしれませんね。翌日に侵入を試みたのは、成果を報告に来たのかも」

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