【大賞】#我が家のルール(ヘケメデ著)
新鮮な体験が足りていない――。そんな危機感から、ともに暮らすふたりが毎週日曜日に「何か」を贈り合う「我が家のルール」を決めたようすを描きます。
「新鮮な体験をしたい!」という好奇心やワクワクした気持ち。自分が高齢になったとき、それを磨いたままとっておけるかなぁ……と胸に手を当てました。
コロナ禍で、偶然の出会いが起きづらくなっている今こそ、そんな気持ちを大切にしていきたいなと思います。
特に大きなバスボムに目を輝かせる表情にきゅんとしました。こんな風に年を重ねていきたいなぁ。(選評:水野梓)
【入賞】我が家のルール(もず著)
いつもはきょとんとしていてかわいいのに、「散歩」という言葉を聞くと興奮してすごい形相になるわんちゃんの「ぷっちー」。その豹変した表情の描写がとっても迫力があって、そのときの体験がリアルに伝わってきました。隠語を使ってもすぐに理解してしまうなんて、賢いわんちゃんですね。
家族みんながぷっちーに振り回されていて、手がかかるけれど、憎めない。そんな日常の中の一コマをコミカルに切り出していて、ペットを飼っている人たちは思わず「あるある!」と思ってしまったに違いありません。
ちょっと「困った」ことでも、今思い返してみれば、家族との大切な時間だったなあ、という思い出。大切にしたいなと思いました。(選評・橋本佳奈)
【入賞】玄関の靴(onezerozero_flat著)
「やられた!」。そう思ったときには、笑いすぎて膝から崩れ落ちてしまいました。
ごく一般的な親子のやり取りから始まる、家路のワンシーン。直後に続く物語は、私が持てる想像力のK点を軽々飛び越え、遥か彼方の地平線にまで到達します。
言葉遊びと言えばそれまでですが、その成果を現実へと落とし込む、子どもの思考の底知れなさよ……。読了後、三十路越えの乾いた脳みそに、潤滑油が湧き出るような心持ちになりました。
親の意表を突く、あまりに「キレイ」で鮮やかな手口には、日常を柔らかく生きるヒントがあふれています。(選評:神戸郁人)
今回ご紹介できなかった応募作品は、コミチのサイト(https://comici.jp/stories/?id=458)でご覧ください。ご応募いただき、ありがとうございました!
withnewsは2018年10月から、マンガのSNSを運営する「コミチ」とコラボ企画を始めました。毎月のお題に沿って、身近な出来事や思い出をストーリーにした作品を募集しています。
11月のお題は「#わたしの嬉しかったプレゼント」です。
思い出に残っているクリスマスプレゼント。サプライズで渡されてびっくりした贈り物。飛び上がって大喜びしたものや、大切な人からの頂き物などなど……。あなたの印象に残っているプレゼントはありますか?
あなたの「嬉しかったプレゼント」にまつわるエピソードをお待ちしています。締め切りは11月28日です。