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ネットの話題

水族館に「飛び出し注意」貼り紙、出てくるのは飼育員なんですけどね

「スタッフの飛び出し注意」。桂浜水族館の事務所には、来館者に向けてそんな貼り紙があります。

桂浜水族館の事務所にある貼り紙
桂浜水族館の事務所にある貼り紙 出典: 桂浜水族館提供

目次

 ユニークな取り組みで知られる桂浜水族館(高知市)。来館者に向けて「スタッフの飛び出し注意」と書いた貼り紙を事務所に貼っています。いったい何のために作ったのかを聞きました。

おとどちゃん
おとどちゃん 出典: 桂浜水族館のツイッター

事務所と書いて「アジト」


 「愉快な職場だなホント」

 8月23日、桂浜水族館のツイッターアカウントがこんなつぶやきを投稿しました。

 添付された画像に写っているのは、事務所の貼り紙です。

 事務所と書いて「アジト」と読み仮名がふってあり、その隣には「スタッフの飛び出し注意」と記した貼り紙があります。

 交通標識のような背景と、走っているようなポーズの飼育員。なぜか右手には千円札を2枚持っています。

 そして、こんな文章が添えられています。

 「飛び出してくるスタッフとぶつかって恋に落ちても、中身が入れ替わっても、責任は負いかねますのでご了承ください」

 漫画やアニメで見かけるシチュエーションを絡めながら、「職員の出入りが多いので気をつけてください」とアピールしているようです。

 投稿に対して、「こういうユーモア好き」「無駄に情報量多くて面白い」「アジトに入ってみたい」といったコメントが寄せられています。

おとどちゃんに聞きました


 「貼り紙に登場している飼育員『まるのん』が、飛び出し注意のポスターを作ろうと言ってきたのがきっかけです」

 そう話すのは、ツイッターを担当している公式マスコットキャラ「おとどちゃん」。

 「出入りが多いので気をつけてください」と、そのまま注意を呼びかけてもおもしろみに欠ける。

 そこで、山道などで見かける「動物飛び出し注意」の交通標識をもとに制作したそうです。

 見た人が思わずツッコミたくなるような注意書きとして、恋や入れ替わりを加えることに。

 「手に持っている2千円は、飛び出し注意とはまったく関係ないです。飼育員やスタッフは食堂でごはんを食べているのですが、よくツケにしていて、それを払いに行っているシーンです」

「手に持っている2千円は、飛び出し注意とはまったく関係ないです」とのこと
「手に持っている2千円は、飛び出し注意とはまったく関係ないです」とのこと 出典: 桂浜水族館提供

館内の雰囲気は


 飼育員がプールでアシカと寝ていたり、トドと泳いでいたり。

 生き物だけでなく飼育員たちもツイッターで積極的に紹介するなど、他の水族館とは一線を画しています。

 館内の雰囲気について、おとどちゃんはこんな風に感じているそうです。

 「スタッフとお客様、スタッフ同士、お客様同士の距離感が絶妙だと思います。本当に家族のような関係で、水族館というよりは実家みたいな。本当にゆる~い時間が流れている場所だなと思います」

他の貼り紙も


 「スタッフの飛び出し注意」が話題になったことで、他の貼り紙にも注目してもらえるのではないか、と期待しているそうです。

 思わず笑ってしまうようなものから、ためになるもの、愛が感じられるものまで、いたるところに貼ってあるといいます。

 「人って意外と文字を読みません。普段何げなく見ている景色や風景の中でちょっと面白いものを探してみると、人生がもっともっと楽しくなるかもしれません」

 高知市にまん延防止等重点措置が適用されたことを受けて、桂浜水族館は12日まで臨時休館中です。

 積極的にSNSで発信を続けているおとどちゃんはこう話します。

 「長い自粛生活に誰もが疲弊しています。窮屈な日々に心がモヤモヤしたりイライラしたりしがちですが、SNSを通してひとりでも多くの人の心が晴れたり、悲しい気持ちや苦しい思いが和らげばと思います」

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