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ネットの話題

捨て猫じゃありません、店長です!文具店「箱入り猫」写真にほっこり

「立派にお勤め中」梅雨時の一幕が話題

ある文具店で「店長」を務める、キジトラ猫の写真が話題です。
ある文具店で「店長」を務める、キジトラ猫の写真が話題です。 出典: 万年堂文具店のツイッター(@nyannendo)

目次

長野県の文具店がツイートした、ある写真が話題を呼んでいます。段ボール箱の中から顔を出す、一匹の猫。まさか捨てられているのかと思いきや、表面には「店長です」の文字が……。梅雨ならではの理由から生まれた、何ともおかしな光景について、店の関係者を取材しました。(withnews編集部・神戸郁人)

段ボール箱から顔をのぞかせる猫

「店長です!」。6月23日、長野県小諸市にある万年堂文具店のツイッターアカウント(@nyannendo)が、そんな文言とともに写真を投稿しました。

写っているのは、店の軒先に置かれた段ボール箱。中から、キジトラ柄の猫が、ひょっこりと顔をのぞかせています。

そして箱の表面には、黒いサインペンと思われる文具で、こう書かれているのです。

捨て猫ではありません 店長です
万年堂文具店のツイッター(@nyannendo)

「立派にお勤めされている」「通りすがりに見たら、思わずキュンとしそう」。ツイートには数多くのコメントが連なり、16万を超える「いいね」もつきました。

文具店の軒先に置かれた段ボール箱に入った猫。
文具店の軒先に置かれた段ボール箱に入った猫。 出典:万年堂文具店のツイッター(@nyannendo)

「風通しが良い場所を」店員が思案

シュールな一枚は、どのような経緯で撮影されたのか? 万年堂文具店の経理・総務担当で、ツイッターアカウントを運用する才川祥子さんに話を聞きました。

才川さんによると、写真の主役は、9歳の雌猫・シマ子です。生後約2カ月の頃、店舗近くの路上でふらついているのを、店の営業担当者が発見。周囲に親猫が見当たらず、体調を崩していたため保護しました。

以降、先代の看板猫・茶トラのトラ子(3年前、がんのため推定13歳で死亡)と共に、店をもり立ててきました。

その生活ぶりは、自由気ままです。入り口付近の窓べりで寝転がったり、イスの上でぼーっとしたり。人見知りしない性格で、お客さんからはなでられるがまま。愛らしさを知った猫好き達が、いつしか全国から集うようになりました。

シマ子は狭いところが大好きなので、店頭に並べる商品を取り出した後、空になった段ボール箱を、スタッフたちが店内に置いています。気付くと、中に入ってくつろいでいるそうです。

ただ、ここ最近は梅雨時ゆえに、高湿度の日々が続きつらそうにしていました。「風通しの良い場所はないか」。才川さんたちはそう考え、3日ほど前、店の軒先に段ボール箱を設置しました。

そして「誰かに持ち去られてはいけない」と、スタッフの一人が、例の文章を表面に書き付けたといいます。

「随分気に入ったようで、思うままに飛び込んでは、ゆったり過ごしています。中で爪を研ぐことも多く、ボロボロにしてしまったため、早くも新しい箱に交換しました」

先代の看板猫・トラ子(手前)と一緒に写真に収まるシマ子
先代の看板猫・トラ子(手前)と一緒に写真に収まるシマ子 出典:万年堂文具店のツイッター(@nyannendo)

「感染終息したら、会いに来て」

シマ子がいることで、同店では5年ほど前から、猫にちなんだ商品も取り扱っています。

猫柄のイラストがあしらわれたペンケースや、レターセットなど、100種類は下りません。店内の一角に「猫文具」コーナーを設け、シマ子と一緒に撮影した商品写真を、ツイッター上に流し「宣伝」するのもしばしばです。

「本当はシマ子と同じ、縞(しま)柄のオリジナル猫グッズを開発してみたい。でもいかんせん、デザイン力も、お金もないから。なかなか実現できそうにありませんね」。才川さんが苦笑します。

店にとって欠かせない、マスコット的存在である、シマ子。今回は店外にいる写真が人目に触れましたが、普段は室内のみで暮らし、逃げ出さないようスタッフが見守っています。そしてシマ子自身も、進んで店舗を離れることはないそうです。

才川さんは、ツイートが人気を集めたことについて、次のように語りました。

「新型コロナウイルスの影響で、客足が遠のく中、話題をつくれてうれしいです。今は難しいかもしれませんが、感染が終息したら、ぜひシマ子に会いに来て下さい」

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