ネットの話題
「ルパン三世」全OP&EDを公開 「需要を理解しすぎてる」公式の思い
「多くの方たちにルパン三世が愛されていると実感」
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「多くの方たちにルパン三世が愛されていると実感」
放映開始から今年で50周年を迎える名作アニメシリーズ「ルパン三世」。この節目の年に、これまでの全てのOPとEDを集めたクリップ集がYouTubeにアップロードされました。公式チャンネルが自ら無料公開した、アイキャッチまで網羅したファン垂涎の動画。違法アップロードを駆逐する勢いの公式の英断に称賛が集まっています。(北林慎也)
「ルパン三世」は、モンキー・パンチ原作の国民的アニメ。1971~72年放映のPART1以来、PART5までのTVシリーズのほか、宮崎駿監督が手がけた映画版「カリオストロの城」(79年)やTV特番が継続的に制作され、世代を超えて愛されています。
PART1の旧・東京ムービーから一貫して、制作会社のトムス・エンタテインメント(TMS)が手掛けています。
PART1放映から50周年を迎える今年3月25日に、歴代のOPとEDを紹介する動画「【ルパン三世】全オープニング&エンディング&アイキャッチ大公開!【TVアニメ化50周年】」が突如として公開されました。
すでに再生回数は67万超。1.6万の高評価が付いています。
公開したのはTMS。公式自らのサプライズ的な企画でした。
シリーズ途中でボーカルの有無やアレンジ違い、背景の変更などで変遷したバージョンも全て収めています。
PART2以降は一部を除き作中の制作クレジットを抜いて、背景の画だけをじっくり見せるこだわりようです。
この動画投稿に寄せられたコメントは1400件あまり。このほかSNSでも、称賛の声が寄せられています。
この動画をアップロードした意図は? TMSの担当者に聞きました。
もともとは、TMS独自のオンライン企画展「TMS EXPO 2021」の一環で公開された動画だったそうです。
「TMS EXPO 2021」は、世界最大級のアニメイベント「AnimeJapan 2021」がコロナ禍でオンライン開催となったため、TMSが独自に歴代の自社制作アニメの映像や原画、設定を紹介する企画でした。
作品の世界観をくまなく伝えるべく、画質も高精細にこだわっています。
可能な限り制作クレジットを抜いたのも、「ノンクレジットで見ていただくことで、画や音楽をしっかり楽しんでいただけたら」という思いからでした。
また、企画の趣旨を鑑みて、歴代シリーズのOPとED、アイキャッチの全てを収容することを決めました。
TMSの担当者も「P4、P5のアイキャッチをまとめるのは初めてだったので、全~~アイキャッチとうたっておきながら、抜けがあったら…と思うと、緊張しつつ何度も見直しながら抜き出すのは大変でした(笑)」と苦労を語っています。
「海賊版動画や違法アップロードを駆逐する試み」などと、公式としての英断を評価する声が多く寄せられていることについては、「特に違法アップロードを意識したわけではありませんが、結果的にご覧いただいた方々のコメントを見ていると、公式として掲載した意義があったと思いました」とコメントしています。
TMSは「ルパン三世」50周年プロジェクトの目玉として、新作TVシリーズ「PART6」の制作を発表。日本テレビ系で今年10月から放送されます。
「あらためて多くの方たちにルパン三世が愛されていることを実感しつつ、さらにこの先50年愛される作品をという思いで、PART6を制作しています」と、今回の動画への反響を受けて、さらに制作に力が入っている様子です。
「本作ではこれまでになかった新たな表情も多く見られると思いますので、期待していてください」
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