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連載

#3 眠れぬ夜のレシピ

ケーキで打ち消す真夜中の憂鬱……眠れぬ夜のレシピ、中身はぎっしり

「幸せの形を再現してたのかも」

午後さんのマンガ「真夜中にケーキを焼く話」より
午後さんのマンガ「真夜中にケーキを焼く話」より 出典: 午後さん(@_zengo)のツイッター

目次

ふと目が覚めた真夜中。不甲斐なさを打ち消したくて、私はケーキを焼きます。一人の夜を少しでもあたたかい気持ちで過ごせるように。あなたに贈る、真夜中のレシピです。手紙を添えて、お届けします。(漫画・コラム、午後)

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眠れぬ夜のレシピ

真夜中にケーキを焼く話

午後さんのマンガ「真夜中にケーキを焼く話」より
午後さんのマンガ「真夜中にケーキを焼く話」より 出典:午後さん(@_zengo)のツイッター
午後さんのマンガ「真夜中にケーキを焼く話」より
午後さんのマンガ「真夜中にケーキを焼く話」より 出典:午後さん(@_zengo)のツイッター

時を超えて味わうケーキ

こんばんは、午後です。

今回は1番始めに描いたパウンドケーキの話について、お話ししたいと思います。

焼き菓子の中で一等好きで、最も作ってきたケーキであったため、パウンドケーキを初回の題材に選びました。物心ついた時からパウンドケーキが大好きだったのですが、その理由について熟考すると、とあることを思い出しました。今夜は少し、私の思い出話にお付き合いいただければ幸いです。

幼稚園児〜小学生の期間、よく祖母の家に連れて行かれていました。祖母は少し気難しい人でしたが、孫である私と妹をたいそう可愛がってくれ、会う度にたくさんのお菓子を与えてくれました。市販のお菓子が多かったのですが、手作りのお菓子を振る舞ってくれることも少なくありませんでした。その手作りのお菓子の中で出る頻度が最も多かったのが、パウンドケーキだったのです。

いつもドライフルーツがたっぷり入っていました。まだ幼かった私と妹はドライフルーツの美味しさが分からず、いつも(プレーンのパウンドケーキが食べたいな)と思いながら、でも祖母を喜ばせたくてパクパクと食べていました。

よく会うのに、離れて暮らしていたからか甘え方が分からず、ずっと私たちは敬語のままで、いつしか祖母は私たちのことを忘れてしまいました。今でも元気に暮らしていますが、もう数分前のことも忘れてしまうようになりました。

長いこと私の傍にいたケーキが、パウンドケーキだったのです。このことをずっと忘れていて、先日シャワーを浴びている時にふと思い出しました。年齢が上がって、ドライフルーツの美味しさも分かるようになり、祖母のケーキって美味しかったなと、時空を超えて再び味わいました。

記憶の中のケーキの味。祖母は忘れてしまっても、私はちゃんとずっと覚えていよう。そう思いました。

皆さまにも、思い出のお菓子がありますでしょうか。

それでは、今夜も素敵な夢を見られますように。

おやすみなさい。

追伸

午後さんのマンガ「真夜中にケーキを焼く話」より
午後さんのマンガ「真夜中にケーキを焼く話」より 出典:午後さん(@_zengo)のツイッター

午後

SNS作家。2020年5月からTwitterに漫画を投稿をしている。今年1月に初の書籍「眠れぬ夜はケーキを焼いて」(KADOKAWA)を出版。Twitterアカウントは@_zengo

◇  ◇  ◇

withnewsでは、午後さんがTwitterで発信している漫画とコラムを原則隔週金曜日の夜に配信していきます。
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