連載
#19 屋台ヤケミルク
「はぁ、パパのメガネで遊ばなきゃ…」テレワーク、赤ちゃんの心の声
「父と子の時間」が増えました。
世の中のママパパ、きょうも育児お疲れ様です。ミルクを飲んでくれない、なんで泣いているか分からないなんて悩んだり困ったりしませんでしたか? でも、赤ちゃんだって悩んだり困ったりしているかもしれません。本日は、コロナ禍の変化について。漫画「屋台ヤケミルク」、開店です。(漫画・コラム/はみだしみゆき)
皆さん緊急事態宣言下で大変な思いをされていますよね。
会社員の私は働き方と育児に影響を受けました。
1回目の緊急事態宣言では保育園も休園となり、私は復職するのが3ヶ月ほど遅れました。
復帰してから休園となってしまった場合、幼い息子の面倒を見ながら自宅で夫と仕事をすることになりますが、私の場合は育休を延長することでギリギリ難を逃れました(復帰が遅れたことで会社の方々に負担をかけてしまったこともありましたが……)。
息子もまだ幼く、家の中での遊びで満足してくれていたので助かりました。
7月に復職した際、ただでさえ1年ぶりの仕事なのに、働き方がガラッと変わってしまい驚きました。オンラインミーティングのやり方を夫に教わりながら、とても緊張しながら打ち合わせをしたことを覚えています。
満員電車に揺られてへとへとになりながら通勤しなくてもいいのは良かったのですが、同期や先輩とランチを食べに行ったり、仕事中にちょっとした雑談をしたり、そういった人とのかかわりが激減してしまったのは寂しいですね。
2回目の緊急事態宣言では保育園は休園とならずに、私も夫も出社が必要なとき以外は可能な限りテレワークをしています。
大人はなるべく外に出ないように我慢できますが、休日にずっと家の中にいると息子のストレスがたまってしまって出かけざるを得ないので、非常に気を使います。
人との距離を十分とれる場所、しっかり換気されている場所、出先でなるべく何も触らない、こまめに手を洗う……という風に考えると選択肢がほとんどなく、毎週大きめな公園に出かけることになります。
不要不急な外出自粛を要請されているので少し後ろめたい気持ちもありますが、子どものストレスを考えると公園くらいには行かないとパンクしちゃいますよね。
働き方が変わり、とてもよかったのは「父と子の時間」が増えたことです。
今まで通り出社しての勤務だったら、平日は朝一緒にご飯を食べる時間と夜寝る前のちょっとの時間しか関わることができません。
在宅勤務が推奨されている今では、夫も家で仕事をし、少しでも長い時間を息子と過ごすことができるので、子どもが大好きな夫にとってはうれしい働き方改革みたいです。
夫が熱烈に息子にベタベタしに行くので、頭突きを食らったり、メガネを奪われたりしていますが、見ていてほほえましく、私も幸せな気持ちになります。
はみだしみゆき
漫画家。普段はプロモーション会社の制作チーム勤務。2019年5月に息子を出産してママデビュー。子育てにあわわあわわと奮闘中。息子が5、6カ月になった頃から、Twitterへのイラスト・漫画投稿をしている。Twitterアカウントは@HamidashiMiyuki。Instagramアカウントは @hamidashimiyuki。
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