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「CBCラジオで育った」パンサー向井の名古屋愛、冠番組「自分の軸」

CBCラジオで冠番組を持つパンサーの向井慧さん=2020年12月1日、名古屋市中区のCBCラジオ本社
CBCラジオで冠番組を持つパンサーの向井慧さん=2020年12月1日、名古屋市中区のCBCラジオ本社

目次

CBCラジオ(名古屋市中区)で火曜午後10時からお笑い芸人・パンサー向井慧さんによる「#むかいの喋り方」(むかしゃべ)が放送されています。ラジオ視聴アプリ「Radiko(ラジコ)」で全国のラジオ番組が聴けるようになり、東海地方に限らず芸能関係者も視聴しているという人気番組の一つです。CBCが創立70周年を迎える15日に合わせ、特別企画が行われる中、むかしゃべでもチョコレートプラネットの長田庄平さんと、シソンヌのじろうさんがゲスト。また、ラジオ中に向井さん自身が35歳の誕生日(12月16日)を迎えます。そんな特別な放送を前に、地元名古屋でラジオを担当する思いを向井さんに聞きました。

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「黒い手帳」を話す場所だった

――ラジオ番組を担当するのは初めてですか。

ラジオは何回かやってもいるけれど、自分一人でやるのは初めてです。パンサーと仲がいい人とやることはありました。

――「#むかいの喋り方」への思いを教えてください。

名古屋市熱田区の出身で、大学進学で上京するまでは名古屋にいました。地元なので、CBCラジオを聴いて育ったし、ラジオのおかげで芸人になりたい、とより思いました。

そこでやらしてもらえることのうれしさもあるし、番組では割と等身大に思っていることで、ほかのところで言えないし、言おうとも思ってないことを地元だからこそ話せていると思います。

日々の記録をつけている「黒い手帳」というノートがあるんですけど、ラジオが始まったときはそのノートに書いていたようなことをしゃべる場所でした。地元や東京で仕事して、もやもやしたこととか、「地元だからしゃべらせてね~、お付き合いしてね~」という感じでした。

――ラジコで全国の人が聞けるとは言え、名古屋でやっている。全国に届く局でやるのと、地元局でするのと全然違いますか。

違いますね。

ほかのラジオ局だったら良くも悪くもこんな放送できないと本当に思います。CBCだから、地元の局だからこんな風にしゃべれると思っています。

火曜のラジオ放送前に、ラジオについて話すパンサー向井さん。手元には「黒い手帳」がある=2020年12月1日、名古屋市中区のCBCラジオ本社
火曜のラジオ放送前に、ラジオについて話すパンサー向井さん。手元には「黒い手帳」がある=2020年12月1日、名古屋市中区のCBCラジオ本社

ナイナイ・くりぃむ……CBCの番組からお笑いの道へ

――CBCラジオでどんなラジオを聴いていましたか。

全国放送だと、CBCラジオがネットで放送していた99のオールナイトニッポンがラジオの原体験で、一番最初にはまりました。ブラマヨ、ダイノジ、海砂利水魚(現在のくりぃむしちゅー)、ココリコが名古屋のCBCラジオだけでやっている番組があり、それも聴いていました。

――2時間半もしゃべり続けるのは大変そうですが……。

自分の話をするのは実質1時間くらいと言う印象。1時間の番組をやって、その後の1時間半はリスナーさんとの番組をやっている感じです。

――選曲もとてもすてきですが、ご自身で選曲しているのですか。

(曲が流れることで)話を聞きたい人が途切れる感じにはしたくない。でも2時間半やらせてもらって、曲をかけないわけにはいけない……。曲は自分で選んで、トークと地続きになるようにしようとやっています。

パンサー向井さんが生き方を尊敬しているという「ロールパンナちゃん」が隣にいた。ファンから届いたものだという=2020年12月1日、名古屋市中区のCBCラジオ本社
パンサー向井さんが生き方を尊敬しているという「ロールパンナちゃん」が隣にいた。ファンから届いたものだという=2020年12月1日、名古屋市中区のCBCラジオ本社

必要以上にイライラしてないか?ラジオでしゃべる葛藤

――自分にとって「#むかいの喋り方」はどのような場所か。

これが難しい。始めたときの気持ちと、いま若干かわっている。ほんとのことを言うと、続けたいという気持ちと、辞めたい気持ちもあります(笑)。

ラジオを始めたときは、「ノートに書いていたことをしゃべらせてね」という気持ちでしたけど、続けていくうちにラジオで話すために、自分がむかついちゃっているというか。「ラジオをやっているから、むかつくことに過敏になっちゃっているんじゃないか」って考えるようになりました。

毎週しゃべらないといけないので。もちろんラジオをやっていた方が精神的にも健康だと思っているけれど、その一方でやっていなかったら、考えなくていい、自分の嫌なことともそこまで向き合わなくていい、というところもあるんです。

本来はもちろん、辞めたいわけではないんです。やりたいんですよ。続けたいんですけど……難しいところですね。ラジオやってなかったらこんなことで悩まなかったなと思うこともあります。

良くも悪くも軸にはなっています。いい面も悪い面も、自分の生活も。このラジオで1週間のことを話すためにやっています。

――向井さんと同じようなもやもやを抱えた30代にはささります。

ラジオを始めてから、自分のようにもやもやを抱えている方からインスタのDMなどでメッセージをもらいます。

ほめられてないとか、多かれ少なかれみんなそうだなと思っています。「がんばれます」と言われると、こんなラジオで、一人でもそう思っている人がいるなら、やる意味あるなと思います。

――このラジオでの目標はありますか。

イベントをやりたいなとは思っています。自分がやるライブにお金払って見ようと思う人がいることは、改めてこの芸歴になって、コロナ禍になってすごいことだなって思います。そう思ってくれるお客さんとつながれるのがラジオなんじゃないかなと割と最近、思います。そういう人たちと会えるラジオのイベントをいつかしたいですね。

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「代打・三ツ間」笑いに変えたパンサー向井さんの中日愛(朝日新聞デジタル)

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